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2017年11月3日 展覧会

「La Guerreー戦争」(愛知県立芸術大学)

アーティスト|関口敦仁、松田るみ、片岡勲人
会場|アートラボあいち3階
会期|2017年11月3日(金祝)~11月27日(日)(開館日時|金土日祝、11:00〜19:00)

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都市空間での戦争のさ探索、物質空間に浸透した溢れる情報、衝動、欲望、まなざしなどを言葉の風景として鑑賞者は強く明滅する光によって自由に描くこの行為がル・クレジオが「LA GUERRE」で示した戦争ではないだろうか。その文字は、原文のフランス語から中国語、日本語、英語、ドイツ語、そしてフランス語と Google の機械語翻訳を繰り返されても、強い構造力によって、同様のイメージ、戦争を復元し続ける。本展示では、外部都市空間と同一化するピンホールカメラ内部空間に、デバイスの LED の明滅が、人の動きによって、行為としての光の描画と繰り返される強烈な言葉の風景として、無意識に記憶の底に沈めるプロセスを体の現在性とともに体験させるだろう。

主催|愛知県立芸術大学、あいちトリエンナーレ実行委員会


関口敦仁/SEKIGUCHI Atuhito
1985年 東京生まれ愛知県在住。東京藝術大学大学院修了。メディアアート作品《分離する身体》、《インタラクティブ・カオス》、《La Guerre- 戦争ーJ.M.G.ル・クレジオより》や、絵画、インスタレーションの制作発表のほか、史跡のAR表示研究、洛中洛図や作法芸術などのアーカイブ表示研究も進めている。1996年情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授、学長を経て2013年より現職。

松田るみ/MATUDA Rumi
1980年 長野県小川村生まれ愛知県在住。NUOVA ACCADEMIA DEL BILLE ARTI/イタリア交換留学、名古屋芸術大学美術学部絵画科洋画コース 卒業、2007年愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻 修了。同大学美術研究科研修課程 在学中より、インスタレーションや映像、パフォーマンスなどを行いながら、空間とイメージの現在性を新たな表現のトポスとして提示し続ける作品の発表を続けている。2017年は個展、ポジション2017河村るみ 介 - 生と死のあいだ(名古屋市美術館 常設企画展)や美濃加茂市民ミュージアムのレジデンスと展覧会、BankARTでの滞在制作(Bank ART Studio NYK /横浜)など、精力的に発表を行なっている。

片岡勲人/KATAOKA Hisato
1973年岐阜県垂井町生まれ。静岡県在住。東海大学観光学部准教授。近年は、観光におけるメディアの役割と、そのプロデュースを考えるコンテンツビジネス論や、人の主観を評価する方法、地域特性を分析する方法を指導している。また、行政や産業とともに、仕事の創出や交流人口の増加をねらう地域振興にも取り組んでいる。共著:「基本観光学」(東海大学出版 2017年)。メディアート作品:1998年にネットワークの現実感を問う作品で仏Milia New Talent Pavilion 入選。2002年から2004年、関口敦仁氏と共同で、鑑賞者とその周辺環境との関係を動的に示す作品に取り組み、脈波の時系列解析プログラムをサポートした。

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