石場 文子

  • 1991年兵庫県生まれ
  • 愛知県拠点

愛知県立芸術大学大学院油画・版画領域修了。ありふれた日用品にほんの少し手を加えて撮影することで、視覚的な違和感を生じさせる写真作品を制作。被写体の表面の一部に黒いペンで線を引いて撮影した近作では、写真の一部が厚みのない平板な空間であるかのように錯覚してしまう人間の認識の問題を追求している。彼女が被写体に加える操作がごく些細なものであるだけに、その写真を見る者はぎこちない違和感を感じ、空間が歪になった印象を持つ。仕掛けがわかればすぐにそれと理解される「トロンプ・ルイユ(騙し絵)」的な効果を与えながら、三次元の現実を二次元の虚構に写しとるという写真の本質的な特性を鋭く突いている。

主な作品発表・受賞歴

2019
「VOCA展2019」上野の森美術館、東京、奨励賞
2018
「Pop-up Dimension 次元が壊れて漂う物体」児玉画廊、東京
2018
「写真的曖昧」金沢アートグミ、石川
  • 《2と3のあいだ(わたしの机とその周辺)》 2017