劇団うりんこ+三浦基+クワクボリョウタ

劇団うりんこは、1973年に8人の若者によって名古屋に設立された児童・青少年向けを専門とする劇団。「うりんこ」とは「猪の子供」を意味する。名古屋市名東区にある専用劇場を拠点とし、愛知・三重・岐阜での学校公演のみならず、国内外での巡回公演を重ねてきた。その45年の歴史のなかで、実に211もの作品が生み出され、年間450ステージという驚異的な公演回数によって、東海地方の子供たちの演劇体験を担ってきたといっても過言ではない。

今回発表する新作は、『森は生きている』で知られるロシアの児童文学作家サムイル・マルシャークの戯曲を、演出に三浦基(地点)、舞台美術にメディアアーティストのクワクボリョウタを迎えて上演する。独自の技法と世界観を確立する二人のクリエーターが「うりんこ」と戯れながら生み出す舞台は、魔法のように幻影的で、ウィルスのように観る者の心身に伝染するものになるはずだ。

劇団うりんこ

  • 1973年愛知県にて結成
  • 愛知県拠点

三浦 基

  • 1973年福岡県生まれ
  • 京都府拠点
  • Photo: Hisaki Matsumoto

地点代表、演出家。99年より2年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在する。2001年帰国、地点の活動を本格化。05年東京から京都へ拠点を移す。これまでの代表作にチェーホフ作『三人姉妹』、イェリネク作『光のない。』、『スポーツ劇』など。13年、アトリエ「アンダースロー」開場。11年度京都市芸術新人賞、17年読売演劇大賞選考委員特別賞、ほか受賞多数。著書に『おもしろければOKか? 現代演劇考』(五柳書院)、『やっぱり悲劇だった「わからない」演劇へのオマージュ』(岩波書店)。

主な作品発表・受賞歴

2017
第24回読売演劇大賞、東京、選考委員特別賞受賞
2015
『三人姉妹』KAAT神奈川芸術劇場、神奈川
2012
『光のない。』東京芸術劇場、東京
2011
京都市芸術新人賞、京都、京都市芸術新人賞受賞

クワクボリョウタ

  • 1971年栃木県生まれ
  • 東京都拠点
  • Courtesy of New Indian Express

アーティスト、IAMAS准教授。現代美術を学んだ後、1998年からエレクトロニクスを使用した作品制作活動を開始。デジタルとアナログ、人間と機械、情報の送り手と受け手など、様々な境界線上で生じる事象をクローズアップする作品によって、「デバイス・アート」とも呼ばれる独自のスタイルを生み出した。2010年発表のインスタレーション《10番目の感傷(点・線・面)》以降は、観る人自身が内面で体験を紡ぎ出すような作品に着手している。生活と実験のアートユニット、パーフェクトロンの一員としても活動している。

主な作品発表

2017
札幌国際芸術祭2017、北海道
2016
第8回恵比寿映像祭「動いている庭」東京都写真美術館、東京
2014
コーチ=ムジリス・ビエンナーレ2014「Whorled Explorations」コーチ(インド)
2013
「Mono no Aware」 エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク(ロシア)
2011
「世界制作の方法」国立国際美術館、大阪
2004
「Nam June Paik Award」フェニックスハーレ、ドルトムント(ドイツ)
  • 『お伽草紙/戯曲』2010、うりんこ劇場、愛知
  • Photo: Jiro Shimizu
  • Courtesy of Theater Urinko