カンパニー松尾
『A Day in the Aichi (仮)』[新作・初上映]

  • © カンパニー松尾

22歳から30年あまり、休むことなく「心と体の間にある矛盾」を撮り続けてきたカンパニー松尾。その彼が、ハンディーカムを片手に、生まれ育った愛知にゆかりのある人々に対し、一対一でインタビューを繰り広げる。有名・無名、老若男女を問わず、雑多で多声的な「愛知像」を集める過程で、撮る側/撮られる側の間に生まれる感情を記録していく。松尾は、人間の性分が、善悪で単純に割り切れるものではないと語る。こだわってきたのは、人間味が溢れ、可笑しみと哀しみが入り交じった世界だ。本作は、あいちトリエンナーレ映像プログラムでは初となる新作委嘱作品である。実現には、並々ならぬ議論が重ねられた。

カンパニー松尾

  • 1965年愛知県生まれ
  • 東京拠点

映像の専門学校卒業後、テレビ制作会社に就職するも1年で倒産。アルバイトで食いつないでいた際に声をかけられ、1987年V&Rプランニング入社。1988年AV監督デビュー。自身が監督、撮影者、出演者を兼ね、私小説的なテロップや、ロック音楽を重ねる手法で頭角を現す。カンパニー松尾は、私たちの多くが避けられない「動物として欲し・人間として愛す」矛盾を記録する。人間の本性とは決して一つに割り切れるものではない。永遠に続く偏見に晒され、時代や地域で移り変わる価値観を肌身で感じながら、自分も裸になり対象に肉薄する姿勢は、ポルノ以外の彼の作品に通底する。欧米とは明らかに違うアジアの性愛について考える上でも重要な作家。

主な作品発表・受賞歴

2018
『劇場版 アイドルキャノンボール2017』
2015
『劇場版 BiSキャノンボール 2014』
2014
『劇場版テレクラキャノンボール2013』
2011
『豊田道倫 映像集3-MOOSIC LAB Version-』
1998
『ドキュメント ラブ&ポップ 3部作』(共同監督:バクシーシ山下)