ラーニング
プログラム
ボランティアプログラム
「あいち2025」では、「あいちトリエンナーレ2010」から15年にわたって芸術祭を支えてきたボランティア活動をさらに深化させ、ボランティアとともにつくりあげる芸術祭のかたちを目指しています。前回、「あいち2022」でも実施した会場運営のサポートや、来場者との対話型鑑賞形式※によるツアーを継続し、「ラーニング」という、ボランティアが今まで以上に主体的に芸術祭に関われるような活動を新設し、複数のテーマを設け、集まった参加者と企画立案から実施までを行います。
※対話型鑑賞とは、解説員による一方的な作品解説とは異なり、ファシリテーターのナビゲーションにより鑑賞者同士の対話を軸に鑑賞を進めていく集団鑑賞の方法です。

- 会場運営サポートのイメージ
- Photo: Yasuko Okamura
会場運営サポート
会場での「展示作品の看視」、「受付」、「会場案内・誘導」の補助などを行います。

- ボランティアによるツアーのイメージ
- Photo: ToLoLo studio
対話型鑑賞ツアー
会期中、定期的に開催する対話型鑑賞形式のツアーの先導や、学校団体等へのガイダンスを行います。

- ラーニング専門研修のイメージ
- Photo: 藤井昌美
ラーニング
テーマごとのグループに分かれて、企画立案からプログラムの実施までを「あいち2025」ラーニングチーム(以下「ラーニングチーム」)と取り組みます。
[テーマ]
- 「鑑賞」をふかぼる
「作品は解釈を待っている」と考えるラーニングチームのメンバー村上慧が発案した、みんなで展覧会を鑑賞し、鑑賞後に感想を話し合う活動です。アーティストの表現活動を受けとめ、その中身について人と話し合うことによって、お互いの考えを深め、展覧会をひとつの経験として持ち帰ることを目指します。会期中はラーニングの拠点で、来場者向けに行う『「鑑賞」をふかぼる』を運営します。 - インタビューの練習
「ちょっと真面目な話をしてみたいけど、なんて声をかけたらいいんだろう」。身近な人に対して、そんなふうに思ったことはありませんか?このテーマでは、他者とのコミュニケーションについて考えることを通して、芸術祭に関わる人々へのインタビューを行う実践的な活動に取り組みます。ラーニングチームのメンバーである黑田菜月がナビゲートしながら、インタビューを行うための準備として、自分の気持ちを言葉にしてみたり、質問の内容を考えるためのワーク等を行い、インタビューについて考えていきます。会期中はボランティア参加者が行ったインタビュー映像を拠点で展示上映する予定です。 - あいま研
ラーニングチームのメンバーの浅野翔がボランティア参加者とともに「あいち2025」のテーマ「灰と薔薇のあいまに」にちなんだ「あいま」を探る活動に取り組みます。この活動では、ボランティア参加者一人ひとりが持つ経験や、置かれている立場、感じていることを丁寧に見つめ直しながら、現代社会のさまざまな課題や変化する価値観の「あいま」を一緒に探っていきます。芸術祭という非日常的な場や、地域の文化や歴史にふれながら、現在と未来を横断する問いをボランティア参加者とともに立ち上げていきます。会期中には、図解やメモ、対話の記録など、参加者による思考の軌跡を展示し、「あいま」を問い続ける場をひらきます。