1987年愛知県出身。東京都/京都府拠点。
作家自身による同世代の女性たちへのインタビューをもとに、彼女たちが社会で生きていく上で抱える不安や悲しみ、強さや弱さといった内面を織り交ぜながら写実的なスタイルで描き続けている画家。飲食店やネット上で出会った人と話し、彼女たちの身体の一部や衣服、室内の様子などをモチーフにして絵画を構成するが、登場する女性には、傷や妊娠線などの痕跡や衣服の汚れやシミなど、プライベートな事象を想起させるディテールがきわめてリアリスティックに描き出される。現代社会の構造的な問題によって不遇な立場におかれた女性たちがどのように生きるのか? 彼女の絵画には、あらゆる女性が一人の人間として自らを肯定し、豊かに生きていく可能性への力強くストレートな願いが通底している。