国際芸術祭「あいち２０２５」

高校卒業後、公務員として勤めながら漫画を描き始め、手塚治虫が創刊した雑誌『COM』に投稿、1970年にデビューを果たした。以降、SFやホラー、伝奇といったジャンルを中心に、日常と隣り合わせの異界の存在を、ときにユーモアを交えながら独特なタッチで描き続けている。東西の神話や歴史、伝説、民俗、文学、考古遺物などに題材をとり、豊かな想像力で虚実を織り混ぜながら独創的な短編や中編を多く生み出してきた一方で、長きにわたって連載を続ける長編も存在する。50年を超えるキャリアを通じて、漫画界はもちろん、音楽やアニメーションなど日本のポピュラーカルチャーにも大きな影響を与え続けている。

主な受賞歴

2014

『瓜子姫の夜・シンデレラの朝』で第64回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞

2008

『栞と紙魚子』シリーズで第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞

2000

『西遊妖猿伝』で第4回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞

1992

『ぼくとフリオと校庭で』『異界録』で第21回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞

1974

「生物都市」で第7回手塚賞に入選