テーマ

虹のキャラヴァンサライ 
創造する人間の旅
Homo Faber: A Rainbow Caravan

芸術監督

港 千尋

会期

2016年8月11日(木・祝)
~10月23日(日)[74日間]

主な会場
愛知芸術文化センター
名古屋市美術館
名古屋市内のまちなか(長者町会場、栄会場、名古屋駅会場)
豊橋市内のまちなか(PLAT会場、水上ビル会場、豊橋駅前大通会場)
岡崎市内のまちなか(東岡崎駅会場、康生会場、六供会場)
事業展開
現代美術を基軸としながら、ダンスやオペラなどの舞台芸術も展開します。
まちなかでのパフォーマンスや作品展示等の展開により、賑わいを創出します。
幅広い層を対象とした普及・教育プログラムを展開します。
多様な主体との連携による様々な事業を展開します。
県内での広域展開を図り、より多くの方々に現代芸術に触れていただける機会を創出します。
主催
あいちトリエンナーレ実行委員会

芸術監督

港 千尋MINATO Chihiro

1960年神奈川県生まれ。写真家・著述家。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授(映像人類学)。早稲田大学政治経済学部卒業。2013年より国際交流基金国際展事業委員を務める。群衆や記憶など文明論的テーマをもちつつ、研究、作品制作、展覧会、出版、キュレーション等、幅広い活動を続けている。
著作『記憶-創造と想起の力』(講談社/1996)でサントリー学芸賞、展覧会「市民の色」で伊奈信男賞を受賞。2006年に釜山ビエンナーレ共同キュレーターを、2012年に台北ビエンナーレ共同キュレーターを務める。2007年にはヴェネツィアビエンナーレ国際美術展日本館のコミッショナーも務めた。

チーフ・キュレーター(国際展)

拝戸 雅彦HAITO Masahiko

愛知県国際芸術祭推進室主任主査
あいちトリエンナーレ2010・2013キュレーター

キュレーター(国際展)

ダニエラ・カストロDaniela CASTRO

1976年生まれ。ブラジル・サンパウロを拠点にインディペンデント・キュレーター、ライターとして活動。現在、リオ・デ・ジャネイロを拠点とする国際的リサーチプログラムCAPACETEのメンバー。主な展覧会に、移動と交流をくり返しながらブラジル7都市を巡回した「Rocomebining Territories(領土再編)」(2006−2010)、ヨヘン・フォルツとの共同キュレーションによる「The Spiral and the Square: exercises on translatability(螺旋と四角:変換可能性のための運動)」(Bonniers Konsthall、ストックホルム/ノルウェー2都市に巡回)がある。2008年には Museum of Image and Sound −MI S(サンパウロ)の開館記念展「Lights Out」キュレーターも務めた。

服部 浩之HATTORI Hiroyuki

1978年愛知県生まれ。アジア各地を中心にインディペンデント・キュレーターとして活動。早稲田大学大学院修了(建築学)後、2009年から2016年まで青森公立大学国際芸術センター青森[ACAC]学芸員。つねに「オルタナティブなあり方」を意識の根底に据え、MACという略称を持つアートスペースを山口、ハノイ、青森などで展開している。近年の企画に、十和田奥入瀬芸術祭(十和田市現代美術館、奥入瀬地域、2013)、「MEDIA/ART KITCHEN」(ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、バンコク、青森、2013−2014)などがある。

金井 直KANAI Tadashi

1968年福岡県生まれ。1999年京都大学博士(文学)学位取得。豊田市美術館学芸員を経て、2007年より信州大学人文学部芸術コミュニケーション分野准教授。専門はイタリア美術史および近現代彫刻史。主な企画として「イメージの水位」(豊田市美術館、2004)、「アルテ・ポーヴェラ」(豊田市美術館、2005)、「消失点」(ニューデリー国立近代美術館、2007)など。アーツ・チャレンジ2015キュレーター。

ゼイネップ・オズZeynep ÖZ

1982年生まれ。トルコ・イスタンブールを拠点とするインディペンデント・キュレーター。2011年イスタンブールに現代美術のプラットホーム SPOT Contemporary Art Projectsを共同設立、中でもアーティストによる新作プロジェクトを実現するSPOT Production Fundディレクターを務める。2010年、レバノン・ベイルートのアートNPO Ashkal Alwan にて「Home Works V」のアシスタント・キュレーターを務め、現在同「Home Workspace Program」カリキュラム運営メンバー。主なキュレーションに「Anybody Could Be A Sculptor(誰もが彫刻家になることができる)」(Elhamra Han、イスタンブール、2014)、「Selling Snails in the Muslim Neighborhood(イスラム教地区でカタツムリを売る)」(Westfaelischer Kunstverein、ミュンスター、2013)など。

キュレーター(映像プログラム)

越後谷 卓司ECHIGOYA Takashi

愛知県美術館主任学芸員
あいちトリエンナーレ2010・2013キュレーター

濱 治佳HAMA Haruka

2003年より山形国際ドキュメンタリー映画祭コーディネーター、現在東京事務局長。「アジア千波万波」「沖縄特集」「シマ/島-漂流する映画たち」「シマ/島、いま-キューバから・が・に・を 見る」などを担当。
文化庁新進芸術家海外研修員としてアルゼンチン、メキシコ、キューバに滞在。アート・プロデュース・ユニットcimarcus、雑誌『las barcas』メンバー。映画配給会社シネマトリックススタッフ。

キュレーター(パフォーミングアーツ)

藤井 明子FUJII Akiko

愛知県芸術劇場シニアプロデューサー
あいちトリエンナーレ2010コーディネーター
あいちトリエンナーレ2013プロデューサー

唐津 絵理KARATSU Eri

愛知県芸術劇場シニアプロデューサー
あいちトリエンナーレ2010キュレーター
あいちトリエンナーレ2013プロデューサー

プロデューサー(プロデュースオペラ)

水野 学MIZUNO Manabu

愛知県芸術劇場シニアプロデューサー
あいちトリエンナーレ2010コーディネーター
あいちトリエンナーレ2013プロデューサー

チーフ・エデュケーター

伊藤 優子ITO Yuko

1968年愛知県生まれ。1990年から名古屋市美術館学芸員として主に教育普及活動を担当し、子ども向け教育プログラムの実施やガイドボランティアの育成・運営に携わる。2004年からフリーランスのエデュケーターとしてワークショップなどの実施他、名古屋造形大学等で非常勤講師を勤める。あいちトリエンナーレ2010エデュケーター。

公式デザイナー

永原 康史NAGAHARA Yasuhito

1955年大阪府生まれ。グラフィックデザイナー。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授(メディアデザイン)。ブックデザインや電子メディアのプロジェクト、展覧会のアートディレクションなどを手がけ、メディア横断的なデザインを推進している。2005年愛知万博政府出展事業「サイバー日本館」、2008年スペイン・サラゴサ万博日本館サイトのアートディレクターを歴任。著書に『デザインの風景』(BNN新社)、『日本語のデザイン』(美術出版社)、『デザイン・ウィズ・コンピュータ』(MdNコーポレーション)など。MMCAマルチメディアグランプリ展示イベント部門最優秀賞など受賞。

虹のキャラヴァンサライ 
創造する人間の旅
Homo Faber: A Rainbow Caravan

キャラヴァンサライ

キャラヴァンサライ
エディルネ(トルコ) 2014
(撮影:港 千尋)

[キャラヴァンサライ]
キャラヴァンサライとはペルシア語で、隊商宿を意味する。広い中庭には厩や倉庫や取引所があり、二階に宿泊所を設けた立派なもの。キャラヴァンが旅の疲れを癒す休息の場所でもある。

3回目となるあいちトリエンナーレは、創造しながら旅(キャラヴァン)を続ける人間をテーマにしたい。それは常に未知への、好奇心による無限の探求のかたちをとる。

人間が創り出した物のうちで、現時点で我々から最も遠いところにあって、その旅を続けているのは、アメリカが宇宙へ送った探査機である。このうち1977年に打ち上げられたヴォイジャー1号と2号には「ゴールデンレコード」と呼ばれる金属板が搭載され、そこには55の言語による挨拶、さまざまな国の異なる音楽、自然界の音、画像などが記録されていた。太陽系を出て次の恒星にすれ違うのは、およそ四万年後とされるから、仮に人間以外の生命からメッセージが届いたとしても、地球がその時どうなっているかは誰にも分からない。当時の合衆国大統領は打ち上げに先立ち「われわれが現在直面している課題を解消し、銀河文明の一員となることを期待する」と語ったが、この間に解消された課題が何なのか、自信を持って言える「銀河文明の一員」はまだいないだろう。途方もない距離と時間の中で、好奇心を持つ人間による未知への旅は続くのだ。

これらのヴォイジャーとは時の向きが逆になるが、人間が創り出した最初の芸術的造形は、およそ三万五千年前の洞窟の闇のなかに残されている。それは人間以外の生命の像で、さまざまな動物のイメージだった。それ以来、芸術は人間以外の存在への好奇心とその連続性を示してきた。音、リズム、色彩、身ぶりなど、芸術は自然界のなかに秩序を認め、その要素を組み合わせて変換しつつ、自然界には存在しない別の秩序をも探してきたが、芸術と自然界の間には常に知性と感性が取り持つ交流があった。もし仮にその交流が困難になり、知性と感性とが分離してしまえばどうなるだろうか。おそらく知性のみによる自然の隷属化、人間の人間以外の生命からの絶対的な離脱、生命と土地との切断、さらには人間自身の人間性からの乖離という、最も深刻な課題に直面せざるを得ないだろう。

白い光のなかに自然科学は「虹」の多色のスペクトルを見る。同様に世界の神話は大空を貫くドラゴンを語る。詩は光のなかに感情を、音楽は光のなかに諧調を聴く。これらもすべて「虹」である。こうして、自分以外の存在との連続性のなかから、音と色彩を見つけ出し、それを歌や踊りに変え、言葉とイメージを作りだしてきた人間は、2016年までに、どのような新たなヴィジョンを創り出しているだろうか。生きている土地との長い関係を通じて生まれ育まれてきた芸能と芸術、そして技術の伝統があり、そのイノヴェーションを続けてきた愛知は、世界に向けて「先端的」であることを提案するこの国際芸術祭の格好の舞台となるだろう。

あいちトリエンナーレは美術、映像、音楽、パフォーマンス、オペラなど、現代行われている芸術活動をできる限り「複合的」に扱おうとする稀有な国際芸術祭である。これは芸術が専門化してジャンルに分化する以前に、原初的に持っていたであろう、自然界との連続性を再発見するにはまたとない機会となる。また、同時代に生きる人間が創造行為を通して自由にアイデアを交換し、その方法を知り、感動を共有する、開かれた「祝祭的」な場ともなる。
芸術そのものが未知への旅である。同様に、人間の営みそのものが未知への旅である。そして、芸術祭のかたちもひとつの旅だ。それはたくさんの人が集い、あらゆるボーダーを越え、来るべき響きとかたちを求める探究のキャラヴァンである。わたしたちの時代の「ゴールデンレコード」はわたしたちで作ろう。展覧会、舞台芸術をはじめ、さまざまな好奇心をもった人が集う多彩なイヴェントが行われる場所が、わたしたちの「キャラヴァンサライ」、つまり、旅の疲れを癒しつつも、次なる未知への旅への英気を養う家(サライ)となるのだ。
今、無限の想像力を結集して創造の旅(キャラヴァン)が出発する。

あいちトリエンナーレ2016芸術監督
港 千尋

港 千尋芸術監督からのメッセージ

芸術監督

あいちトリエンナーレ2016芸術監督
港 千尋(みなと ちひろ)

あいちトリエンナーレは日本では最大級の規模を持ち、国際的にも注目される芸術祭であり、しかも過去2回において成功を収めているのだから、芸術監督を引き受けるにあたってはたいへんな緊張を感じている。この任務は初めてのことだが、全力で臨むつもりだ。国内外にある芸術祭の中でもあいちトリエンナーレは、いくつもの特徴を持っている。都市を舞台にした祝祭性、美術館という空間だけに収まらず、積極的にまちなかで展開していく開放性、パフォーマンミングアーツをフィーチャーした協同性など、この芸術祭の魅力をつくりだしている性格を引き継ぎつつ、2016年にふさわしい新たなステージを生み出すため、国内外の専門家とともに働きたいと思う。

少し自分自身の紹介をすると、これまで写真を専門にして作品を発表してきた。現在は美術大学で教鞭をとりつつ、芸術人類学や映像人類学という分野で研究を行っている。アーティストとして、また研究者として活動を続けていく中で、一貫して追求してきたのは人間の姿だ。さまざまな困難にもめげず、この地球という環境に生き続けていく人間にとって、もっとも重要な活動のひとつが、芸術にほかならない。人間の知的活動を話題にするとき、洞窟に残された絵や像が参照されるのは、とりもなおさず人間は芸術をつくることによって、人間になったということだと思う。新しい何かを作り出すことによって前進する人間の姿に感動する。

数万年に及ぶ長い人類の歴史において、写真や映像はごく最近に出現したメディアだ。だがこうしたメディアは200年にも満たない時間の中で、ここまで進化し、わたしたちの生活全般の中に深く浸透している。さらに、こうしたメディアが情報通信技術と結びつくことによって、地球はひとつの「映像惑星」になってしまった。現代人は、その気になれば石器から衛星までを含むこの壮大な技術全体を手にしているわけで、考えてみればこれほどエキサイティングなことはないだろう。作り手と受け手の距離がどんどん小さくなる時代の創造性はどこにあるのだろうか。

だが、こうした壮大な技術を背景にした都市文明が大きなリスクをはらんでいることも事実で、第二回で五十嵐太郎氏は震災後の状況を正面から受け止め、芸術祭のテーマとしたことに個人的にもたいへん感銘を受けている。都市文明に対する視点をしっかり持っていることは、この芸術祭の思想的な価値であると思う。いまだ大きな試練の中にある日本だが、愛知という、ものづくりにおいてとても長い歴史をもつ土地の経験は、多くの教えを含んでいるだろう。
芸術祭は多くの人がかかわる、ひとつの旅だ。土地、歴史、生活に学びつつ、誰もが参加してよかったと思えるような、創造的な旅をみなさんとつくっていきたい。

名古屋

愛知県の西部に位置する人口約229万人の政令指定都市で、中部地方の政治、経済、文化の中心。歴史とモノづくり文化・産業が調和するまちである。

愛知芸術文化センター
(名古屋市東区東桜1-13-2)

愛知芸術文化センター
愛知県美術館と大ホール、コンサートホール、小ホールを備えた愛知県芸術劇場などが複合した日本屈指の大規模文化芸術施設。1992年開館。

名古屋市美術館
(名古屋市中区栄2-17-25)

名古屋市美術館
都心の緑豊かな白川公園に建つ美術館。設計は黒川紀章。モディリアーニの「おさげ髪の少女」をはじめ約6,000点の作品を収蔵。これらを展示する「常設展」と随時開催する「特別展」がある。1988年開館。

長者町会場(名古屋市中区)

長者町会場
名古屋の中心地・栄と名古屋駅の間に位置し、戦後は日本三大繊維問屋街の一つとして発展してきた。過去2回のあいちトリエンナーレのまちなか会場でもあった。

栄会場(名古屋市中区)

栄会場
名古屋駅とともに名古屋の都心を構成する商業地区。前回、前々回に会場となった中央広小路ビルのほか、昭和初期に建てられた旧明治屋栄ビルや高層ビルの損保ジャパン日本興亜名古屋ビルなどで展示予定。

名古屋駅会場(名古屋市中村区)

名古屋駅会場
愛知の玄関口として、1日に100万人以上が利用する地区。2027年のリニア開業を見据え、高層ビルの建設が進む。その一つJPタワー名古屋で展示予定。

豊橋

愛知県の南東部に位置する人口約38万人の東三河の中心都市。太平洋や三河湾などの豊かな自然に恵まれ、まちなかには、市民の足として親しまれている路面電車が走る風景がある。

PLAT会場(豊橋市西小田原町123)

PLAT会場
本格的な舞台芸術が上演可能なホールを持ち、PLAT(プラット)の愛称で親しまれる穂の国とよはし芸術劇場で展示予定。2013年開館。

水上ビル会場(豊橋市駅前大通)

水上ビル会場
まちなかを流れる用水路上に建てられた長さ約800メートルの商店街ビル、通称「水上ビル」の空き店舗で展示予定。

豊橋駅前大通会場
(豊橋市駅前大通二丁目)

豊橋駅前大通会場
豊橋の中心市街地である豊橋駅東口駅前に位置し、大通りには路面電車が走っている。オフィスや飲食店などが入居する開発ビルなどで展示予定。

岡崎

愛知県の中央部に位置する人口約38万人の西三河の中心都市。江戸幕府を開いた「徳川家康公」の生誕地として有名で、歴史と伝統に恵まれた資産豊かなまちである。

東岡崎駅会場
(岡崎市明大寺本町4)

東岡崎駅会場
岡崎市の玄関口として、多くの人が行き交う名古屋鉄道の駅。昭和中頃の雰囲気を色濃く残す岡ビル百貨店で展示予定。

康生会場
(岡崎市康生通西、岡崎市康生町ほか)

康生会場
徳川家康公の生誕地・岡崎城の城下町、東海道の宿場町として発展してきた中心市街地。三河武士発祥の地としても知られる。岡崎城のある岡崎公園、商業施設岡崎シビコなどで展示予定。

六供会場(岡崎市六供町杉本70)

六供会場
なだらかな丘陵地に寺や住宅が並び、細い路地が通る旧市街。展示には、幕末に建てられた通称石原邸(国登録有形文化財「旧石原家住宅」)を使用予定。

「あいちトリエンナーレ2016」では、国内外の様々な地域から多様なジャンルの100組以上のアーティストが集結。「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」というテーマのもと、先端的な現代アートによる祝祭感あふれるフェスティバルを展開します。

世界の文化芸術の発展に貢献

現代美術や舞台芸術のアーティストが、「旅」の視点を取り入れた作品を展開します。

現代美術
国際展【美術館及びまちなかでの展示】
  • 国内外から80組のアーティストが出品し、最先端の現代美術を紹介します。
  • 愛知県美術館を含む愛知芸術文化センターを中心に、名古屋、豊橋、岡崎市内のまちなかでも広域に展開します。
  • 名古屋市内(長者町会場、栄会場、名古屋駅会場)、豊橋市内(PLAT会場、水上ビル会場、豊橋駅前大通会場)、岡崎市内(東岡崎駅会場、康生会場、六供会場)など、まちなかでの作品展示により賑わいを創出します。
  • 今回のテーマに沿って、それぞれコンセプトを持った小企画展示である「コラムプロジェクト」を計7 つ、各地区で展開します。
  • アーティストと一般からの参加者がアイデアを共有しながら、近年急速に発達したデジタルファブリケーションで作品を共同制作する「LOCUS FABER ツクロッカ」を実施します。
映像プログラム
「旅」をテーマにした国内外の映像プログラムを、8月19日(金)から9月11日(日)まで、愛知芸術文化センターを中心に上映します。
舞台芸術
パフォーミングアーツ
  • 国内外から 10団体が参加し、ダンス、音楽等を上演するほか、ワークショップも実施します。
  • 会期を通して作品を上演し、特に10月の「レインボーウィークス」には、週末に集中して作品を上演します。
  • 愛知芸術文化センターを中心に、名古屋市内、豊橋市内、岡崎市内でも広域に開催します。
プロデュースオペラ
ダンサーとして演出家として、また美術・照明・衣裳などを自ら手掛ける美術家として、独創的なセンスにより世界的に高く評価されている勅使川原三郎と、豊かな音楽的才能で注目を集めるイタリア人の若手指揮者ガエタノ・デスピノーサが、モーツァルトが最後に作曲したオペラ『魔笛』の新たな魅力を創り出します。ソリストは、ドイツ・ライプツィヒを拠点に数々の歌劇場で活躍する妻屋秀和、センセーショナルなメトロポリタン歌劇場でのデビューを皮切りにウィーンを拠点に活躍する森谷真理らトップレベルが揃います。ベテラン小森輝彦の弁者& 神官Ⅰ役にも注目です。また、佐東利穂子と東京バレエ団の精鋭によるダンスに加え、セリフをナレーションで入れるのは今回の演出の興味深い点。お馴染みの名古屋フィルハーモニー交響楽団・愛知県芸術劇場合唱団とともに、あいちトリエンナーレならではのオペラの新しい姿を具現化します。
演目:
W.A.モーツァルト作曲『魔笛』(全2幕・ドイツ語上演・日本語字幕付き・台詞は日本語)
指揮:
ガエタノ・デスピノーサ
演出・装置・照明・衣裳:
勅使川原 三郎
公演日:
2016年9月17日(土)・9月19日(月・祝)
会場:
愛知県芸術劇場 大ホール

文化芸術の日常生活への浸透

現代芸術に触れ、アートを体感できる様々な普及・教育プログラムを展開します。「虹のキャラヴァンサライ」というテーマのもと、「人間性の復活」「ブリコラージュの思考」「オープン・クリエーション」「コミュニケーション」「未知への旅」をキーワードに、「みる」「出会う」「体験する」「つくる」「かんがえる」「しる」「しらべる」活動を展開します。

普及・教育
創作プログラム
子どもや一般の方々が創作を楽しめる場を設けるとともに、アートを体感できるワークショップなどを開催します。
ダミコルーム キャラヴァンファクトリー アーティストプログラム
鑑賞プログラム
子どもや一般の方々を対象に、作家や作品についての理解を深めるため、国際展のガイドなどを実施します。
キュレーターによるツアー/ボランティアによるガイド
その他、子ども向けツアー、ベビーカーを引いている親子向けツアーなど
ワークシート/鑑賞サポートツールの貸出など
レクチャープログラム
参加アーティストによるトークや、トリエンナーレのテーマやコンセプトを深めるための一般向け講座などを実施します。
シンポジウム/アーティストによるトークなど
学校等団体向けプログラム
主に児童・生徒に世界最先端の現代芸術に触れてもらうため、団体鑑賞プログラムやアーティスト派遣事業などを行います。
学校向け団体鑑賞プログラム/アーティスト派遣事業

地域の魅力の向上

「県内での広域展開」や「まちなか展開」を図ることにより、まちの魅力を引き出し、賑わいを創出します。また、地元の文化芸術団体や芸術大学と連携した舞台公演や作品展示を行うほか、地域で活動するNPO等と協働して、地域の文化芸術活動の活発化を図ります。

連携事業
モバイル・トリエンナーレ
  • あいちトリエンナーレ2016会期中の週末を中心に、15組程度の参加アーティストの、主な会場で展示されるものとは異なる作品30点程度を、県内4ヶ所の文化施設などで巡回展示します(入場無料)。
  • 作品展示に併せ、作品ガイドツアーやワークショップなどを開催します。

開催地及び日程

開催市町会場日程
設楽町 設楽町田口特産物振興センター 8月26日(金)~28日(日)
大府市 大府市勤労文化会館 9月9日(金)~11日(日)
一宮市 一宮市博物館 9月16日(金)~19日(月・祝)
安城市 安城市民ギャラリー 9月22日(木・祝)~25日(日)
舞台芸術公募プログラム(前回まで「祝祭ウィーク事業」として実施)
公募により選考された15組の地元文化芸術団体などと共催で、さまざまなジャンルの舞台公演を行います。

公演一覧(主催者名、ジャンルを記載)

愛知県芸術劇場 大ホール
  • 10月1日(土)テアトル・ド・バレエ カンパニー(バレエ)
  • 10月2日(日)名古屋芸術大学(ミュージカル)
愛知県芸術劇場 コンサートホール
  • 9月24日(土)吉田 文(パイプオルガン・その他舞台芸術)
  • 9月25日(日)愛知ロシア音楽研究会(音楽)
愛知県芸術劇場 小ホール
  • 9月24日(土)perky pat presents(演劇)
  • 9月25日(日)シネクドキズム実行委員会(現代音楽・ミックスメディア)
  • 9月26日(月)ナゴコン(コンテンポラリーダンス)
  • 9月27日(火)KITO, Akira Brass Band !(音楽)
  • 9月29日(木)room16(演劇)
  • 9月30日(金)音楽クラコ座(現代音楽)
  • 10月2日(日)shelf(演劇)
名古屋市芸術創造センター
  • 9月24日(土)東海バロックプロジェクトオペラ制作委員会(オペラ)
  • 9月25日(日)愛知芸術文化協会(舞踊・音楽・伝統芸能)
  • 10月1日(土)一般社団法人現代舞踊協会中部支部(現代舞踊)
  • 10月2日(日)正絃社合奏団(邦楽)
芸術大学連携プロジェクト
  • 2か所の「アートラボあいち」で県内の3つの芸術大学(愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学、名古屋造形大学)との連携による企画展示を行います。
  • あいちトリエンナーレ及び現代アート等に関する情報を発信します。
    アートラボあいち大津橋
    アートラボあいち大津橋
    名古屋市中区丸の内三丁目4-13
    愛知県庁大津橋分室2〜3階
    アートラボあいち長者町
    アートラボあいち長者町
    名古屋市中区錦二丁目7-20
    旧玉屋ビル3〜5階
  • あいちトリエンナーレ2016会期中は、県内の3つの芸術大学合同による企画展示を行います。
特別連携事業
あいちトリエンナーレ2016と同時期に愛知県内で開催される、トリエンナーレのテーマや企画と連携した内容で実施される事業を「特別連携事業」とし、一体的かつ相互に広報展開を図ります。

4月26日現在

会場会期事業名概要
愛知県立芸術大学 9月3日(土)~24日(土) 愛知県立芸術大学
創立50周年記念展示
「芸術は森からはじまる」
大学館内での作品展示、構内や野外での自然を活用した環境インスタレーション展示やサウンドイベント等を開催
愛知県陶磁美術館 7月2日(土)~8月28日(日) 弥生への旅
朝日遺跡-2000年前のキャラヴァンサライ
東海地方最大規模を誇る弥生時代の集落遺跡、朝日遺跡から出土した土器などの造形美と、弥生時代における人々の多様な活動を紹介
愛知県陶磁美術館 9月10日(土)~10月23日(日) 特別企画展
「人が大地と出会うとき」
縄文土器など原始・古代の名品、装飾や「土」、暮らしをテーマに制作活動を行う芸術家の作品などを紹介
ガーデン埠頭
~築地口エリア一帯
9月22日(木・祝)~10月23日(日) アッセンブリッジ・ナゴヤ2016 名古屋の港まちを舞台にした、音楽とアートの国際的なフェスティバル
名古屋市科学館 10月14日(金)・15日(土) プラネタリウム特別投影
「宇宙の音、星の音(仮)」
世界一大きなプラネタリウムの星空の下、天文現象や天文台、観測衛星などのデータを可視化・可聴化する実験的な特別投影
穂の国とよはし芸術劇場PLAT 9月10日(土)・11日(日)・22日(木・祝)・24日(土)・25日(日) まちとつくる演劇 スイッチ総研による「穂の国とよはし芸術劇場スイッチ」と、ままごとによる「劇団+楽団+合唱団!『まちびと来たる(仮)』」
豊田市美術館 7月15日(金)~9月25日(日) 杉戸洋-こっぱとあまつぶ 具象と抽象の繊細なやりとりを通して、独自の絵画スタイルを構築した画家・杉戸洋(1970年名古屋生まれ)の個展
七ツ寺共同スタジオ 9月22日(木・祝)・24日(土)・25日(日) 七ツ寺共同スタジオプロジェクト「往還Ⅱ~原初の岬から~」 虚構と現実、自己と他者、営為と記憶、声と文字、など異なった価値・境界を巡る往還のなかで、様々な可能性を紡ぎ出す朗読会2本
並行企画事業
あいちトリエンナーレ2016と同時期に、同会場付近の美術館・大学・ホールなどで開催される最先端の現代美術展や舞台公演を「並行企画事業」とし、一体的かつ相互に広報展開を図ります。

5月26日現在

会場会期事業名概要
電気文化会館ギャラリー 9月2日(金)~11日(日) 電気文化会館開館30周年記念 THE NEXT~次代を創る10人の表現者たち~ 作品発表の機会がまだ少ない、将来有望な若手芸術家の作品展
損保ジャパン日本興亜人形劇場ひまわりホール他 8月11日(木・祝)~10月23日(日) 「人類と人形の旅」Human with puppet 人類と人形の歴史を振り返り、その未来を表現する
豊田市美術館 10月15日(土)~12月25日(日) 「蜘蛛の糸」展 近世から現代までの多様な分野にわたる作家の表現を、「蜘蛛の糸」というテーマのもとに紡いだ幾つかの視点から紹介する試み
清須市はるひ美術館 10月4日(火)~12月11日(日) 榊原澄人展 数々の映画祭で受賞し、国際的に評価の高いアニメーション作家・榊原澄人の代表作を紹介する、美術館で初となる待望の個展
岐阜県現代陶芸美術館 7月23日(土)~9月4日(日) 土の冒険のぼうけん 
Magical Miracle Ceramic
現代美術家・小島久弥による演出/インスタレーションを通して、当館コレクションを中心としたやきものの新しい見方を提案する
刈谷市美術館 9月17日(土)~11月6日(日) しりあがり寿の現代美術 回・転・展 代表的なマンガ原画をはじめ、墨絵、様々なモノを回転させる新作インスタレーションなど、多様な活動を紹介する待望の本格個展
パートナーシップ事業
  • 様々な文化芸術団体や民間企業、自治体などが愛知県内で行う文化芸術事業を「パートナーシップ事業」として募集し、相互に広報展開を行います。
  • 2015年7月末から募集を開始し、2016年3月4日現在で102件を決定しています。
サポート体制
  • あいちトリエンナーレの会場運営(作品看視等)やガイド(作品解説等)を、多くのボランティアに担っていただきます。
  • 現在、681名の方にボランティア登録いただいています。今後、4月中旬から5月下旬を募集期間として、ボランティアの追加募集を予定しています。
  • 地域で活動するNPO等との協働により、あいちトリエンナーレを盛り上げます。

あいちトリエンナーレ2016の特徴

① 参加アーティストと企画体制の地域的な拡がり

3回を数えるあいちトリエンナーレ2016では、南米での滞在経験を経て、フランスを活動拠点の一つとする港千尋芸術監督に加え、キュレーターにブラジル拠点のダニエラ・カストロとトルコ拠点のゼイネップ・オズを招聘。それによって、参加するアーティストの出身国・地域は拡大し、海外のアーティストの比率も増加しました。国内に関しても北海道から沖縄までの幅広い地域での活動を紹介して、国内外で創作活動が盛んに行われていることを示します。

参加アーティストと企画体制の地域的な拡がり
アドリアナ・ミノリーティ《Primavera/Otoño (Spring / Autum)》 2015 Courtesy of the artist and Galería Agustina Ferreya, Puerto Rico

② 従来のアートの枠組みを越境

あいちトリエンナーレ2016はアートの定義の再考を促し、その枠組みの拡大を試みます。ディアンドデパートメントプロジェクト(デザイン)は愛知でも独自の方法で地域の魅力を発掘し、そのガイドブックを出展作品として制作。ハーバード大学感覚民族誌学ラボ(文化人類学)や関口涼子(文学)などユニークな視点で活動を展開してきた個人や団体も紹介します。パフォーミングアーツでも、フラメンコの革命児と称されるイスラエル・ガルバン、能と現代音楽を融合させた舞台を創る青木涼子が参加。山田うんは愛知県奥三河地方で数百年間継承されてきた神事の花祭をベースに、コンテンポラリーダンスを創作します。

従来のアートの枠組みを越境
『d design travel』 vol.1~15 2008- Courtesy of D&DEPARTMENT Inc.

③ グループとして多様な活動をするアーティストを紹介

世界のさまざまな地域へ出張して展開する北九州国際ビエンナーレや、アートスペースやコミュニティラジオ局の運営などの活動で、アートを通して活動地域に大きなインパクトを与えているルアンルパ(インドネシア)など、アイデアを共有して活動するアーティストのグループを紹介します。また期間限定で、「空気の建築家」を名乗る、アーキテクツ・オブ・エアー(英国)がデザインする巨大なドーム型の空気彫刻「ルミナリウム(光の家)」を岡崎公園に設置。中に入って、光が透過するカラフルな色の世界を直接体感することができます。

グループとして多様な活動をするアーティストを紹介
アーキテクツ・オブ・エアー《ペンタルム》 ヘールレン、オランダ 2013 photo: Jeroen van Zwieten

④ 文化人類学的視点

世界各地の人々の活動や言語を調査研究する文化人類学。今回、アーティストと作品を選ぶ上で、この文化人類学が問いかけるそれぞれの「文化」が持つ独自の形を意識しています。また、我々人類が地球上で長く共存してきた動物たち、人類が登場する以前から存在していた土などの自然との関係を考えるとともに、洞窟壁画など先史時代の人類による美術についても紹介します。

文化人類学的視点
田附 勝《使わなくなるライフル》 2014 Courtesy of the artist and GALLERY SIDE 2 copyright Masaru Tatsuki

⑤ 国際展のなかの小企画「コラムプロジェクト」

国際展では参加アーティストによる展示に加えて、「コラムプロジェクト」という小企画を展開。展示やレクチャー、ワークショップなど、さまざまな形式のプロジェクトを実施します。「コラム(column)」とは古代ギリシャやローマなどの古典主義の建築に登場する石の列柱のことです。新聞ではエピソードなどを紹介したり、意見を述べたりする副次的なものとして扱われ、紙面を構成する時にとても重要なものです。本展における「コラム」は、今回のテーマ/コンセプトを支えるとともに、参加アーティストの作品を補間していくものです。

国際展のなかの小企画「コラムプロジェクト」
勝又公仁彦《#IMG_8768》「cities on the move」より 2012 Courtesy of the artist

⑥ 先端的ものづくりプロジェクト「ツクロッカ」

あいちトリエンナーレ2016では「Homo Faber*」をテーマに掲げ、先史より続く人類のものづくりの行為に焦点を当てています。「LOCUS FABER **ツクロッカ」は、ものづくりの可能性を広げつつ、芸術表現との関わりを追求するプロジェクト。近年のデジタル技術の発達と普及は、単に生産活動だけでなく、現代アートの作品制作においても変化をもたらそうとしています。「ツクロッカ」では実際にこれらの技術を用い、アーティストと一般からの参加者が共同で一つの展示を作り上げます。
*ホモファベル/“創造する人間”の意、**ロクスファベル/“創造する場所”の意

先端的ものづくりプロジェクト「ツクロッカ」
「LOCUS FABER ツクロッカ」ワークショップ風景

⑦ 舞台芸術公演が集中する「レインボーウィークス」

10月6日から会期終了までの期間を「レインボーウィークス」と称し、パフォーミングアーツの公演を集中して開催。多様な演目を短期間の滞在で鑑賞することができるようになりました。ここではカンパニーD C A /フィリップ・ドゥクフレが歌、ライブ演奏、芝居などで繰り広げる夢幻的なスペクタクルをはじめ、複合性を特徴とする演目が並びます。会場も愛知県芸術劇場の他に、名古屋市内では名古屋市芸術創造センターや名古屋市青少年文化センター(アートピア)、そして豊橋市内や岡崎市内でも展開します。

舞台芸術公演が集中する「レインボーウィークス」
カンパニーDCA /フィリップ・ドゥクフレ『コンタクト』 2014 photo: Laurent Philippe

⑧ 世界的才能が創り出すオペラ「魔笛」

シカネーダーが脚本を書き、モーツァルトが作曲したドイツ語によるオペラ「魔笛」は、エジプトを舞台に展開される、ポピュラーでありながら、奥の深い作品です。舞台には「鳥刺し」が登場し、試練を与えられた若い男女の主人公たちの別れと出会いが展開。設定として洞窟なども登場し、文化人類学的に意味のある神話的な構造が見て取れます。若手イタリア人指揮者デスピノーサが指揮を、多彩な芸術的才能を持つ勅使川原三郎が独自の演出を行うとともに、舞台美術、衣裳、振付までを総合的に手掛けます。

世界的才能が創り出すオペラ「魔笛」
初演時のパパゲーノの衣裳を着たエマヌエル・シカネーダー

⑨ ダミコルームとキャラヴァンファクトリー

ビクトル・ダミコ考案の装置「アートティーチング・トイ」を用いて、来場者が作品を鑑賞するに際し、触覚や視覚そして運動感覚を研ぎ澄まし、頭と目と体の準備運動をする場所「ダミコルーム」を愛知芸術文化センター12階アートスペースHに設けます。また会期中は、大人も子どもも参加して、用意された材料や道具を使って自らのアート作品を制作できる場所として「キャラヴァンファクトリー」を同12階アートスペースGに設置します。

ダミコルームとキャラヴァンファクトリー
アートティーチング・トイ体験の様子 提供:愛知県児童総合センター

⑩ 愛知とブラジルの関わりを意識した展開

2015年6月末現在、愛知県の外国人住民数は203,698人。外国人住民数を国籍(出身地)別に見るとブラジルが47,076人で、最も多い23.1%を占めています。中でも、今回の会場となる豊橋市と岡崎市にはブラジル人が多く居住しています。今回は、一般参加型の作品を展開するジョアン・モデ(国際展)やダニ・リマ(パフォーミングアーツ)をはじめ、マウロ・レスティフェ、リビジウンガ・カルドーゾ、ラウラ・リマ(いずれも国際展)といったブラジルを拠点に活動するアーティストが参加します。

愛知とブラジルの関わりを意識した展開
ジョアン・モデ《NET Project》 ウルグアイとブラジルの国境での展示風景 2003- photo: João Modé

⑪ 豊橋市と岡崎市でのまちなか展開

前回の名古屋市と岡崎市に加え、路面電車の走る豊橋市が新たに会場として加わります。2013年にオープンした、穂の国とよはし芸術劇場PLATを起点に、駅前大通の開発ビルを中心に展開するほか、1960年代に用水路の上に作られたユニークな水上ビルの一部も使用します。同時に豊橋公園でもパフォーミングアーツを行います。岡崎市では前回の岡崎シビコと名鉄東岡崎駅ビルのほか、新たに六供会場の石原邸、康生会場の岡崎公園でも展示を行います。

豊橋市と岡崎市でのまちなか展開
水上ビル外観

⑫ 名古屋市内の新たな展示会場

2010年と2013年に展示が行われた長者町会場は、世界のアートシーンで「CHOJAMACHI」として知られるようになりました。また栄会場では、広小路通に面した名古屋の近代建築を代表する重厚な建物、旧明治屋栄ビルと、桜通に面した損保ジャパン日本興亜名古屋ビルでも展示。今回から新たに加わる名古屋駅会場では、再開発により注目を浴びる名古屋駅前に完成した、JPタワー名古屋で展示を行います。

名古屋市内の新たな展示会場
旧明治屋栄ビル外観