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2017年10月3日 レポート
展示の様子|「アートとあそび展」
会場|アートラボあいち2階、3階
会期|2017年9月16日(土)~10月1日(日)(開館日時|金土日祝、11:00~19:00)
愛知県児童総合センターの活動を紹介する「アートとあそび展」、アートの要素が垣間見えつつも、あそびがメインになった展示会場は普段とは違った様子となりました。
奥から入るいつもとは少し違う動線の道案内を兼ねて、センターのあそびのひとつ「点線をはる」が気持ちをもりあげます。
最初の部屋では、センターの活動をパネルと年報や記録集、企画のチラシなどで振り返りました。実に多様な活動をしていることを発見すると同時に、あそびの企画ごとに作成されたチラシや、ニュースレターなどのデザイン性にも注目が集まりました。
1996年に開館したセンターでは毎年、春・夏・冬に長期休暇期間にあわせてあそびの特別企画をおこなっています。毎回身近なところからひろったテーマに関連したあそびが提供されています。これまでの20年間で取り上げられたテーマは19。カタチ、色、線、自然、家族、自分、伝えること、測ることなど様々なテーマにあわせ、シンプルながら年齢関係なく夢中になるあそびが開発されてきました。展示では各テーマごとにバナーを作成し、テーマと実際のあそびの紹介がされました。また、あそびで使った道具や、あそびの過程でできあがったものなど、実物もいくつか展示され、賑やかな展示会場となりました。
展示会場では、バナーや実物の展示の他に、19のテーマで生まれたあそびの中から、11のあそびが選ばれ「おみくじら」というあそびとして、実際に来場者に体験してもらいました。1〜11の番号が書かれた棒をひいて、出た番号が振られたあそびで遊びます。好きなあそびを選ぶのではなく、偶然性を楽しみながら、いろいろなあそびを体験する機会を提供します。
「サウンドハンティング」参加の様子。館内にちらばったボックスを探し、中から聴こえてくる音をあつめる。
「サウンドハンティング」みつけた音から気に入ったものをふきだしにして飾る。
「ひかり・いろ・かたち」不規則にカットされたカラーセロハンや糸などをフィルムに挟み、
拡大して投影し、オノマトペで音をつける。
あそびのテーマ紹介と、あそびの体験の他に、センターが開館当初から2016年までおこなっていた「あそびの公募事業」の紹介展示もされました。2007年からは「汗かくメディア」と冠され、とくにデジタルメディアを活用した新しいあそびが全国の応募から審査で選出され、センターで公開されてきました。そのなかから、2016年の受賞作品《あまもり》を特別に展示体験しました。
《あまもり》バケツや桶などを持って部屋のなかを動くと、ある地点で水滴が落ちる音がする。
雨漏りをしている箇所を探しながら動く。
撮影:藤井昌美/Photo by FUJII Masami
展覧会会場図