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2017年11月3日 レポート
展示の様子|「La Guerreー戦争」
アーティスト|関口敦仁、松田るみ、片岡勲人
会場|アートラボあいち3階
会期|2017年11月3日(金祝)~11月27日(日)(開館日時|金土日祝、11:00〜19:00)
企画|愛知県立芸術大学
関口敦仁、松田るみ、片岡勲人の3名による合同作品の展示となりました。
通常とは異なり、奥を入り口とした動線で、展覧会が構成されました。入り口では今回の展覧会のコンセプトについて、テキストや書籍で紹介され、作品が展示されている部屋に入る前にじっくりと吟味している人も少なくありませんでした。
さらに、スタッフから説明を受けてデバイスを1つ受け取り、展示室へ進みます。
展示室の中は窓がすべてふさがれて、真っ暗な空間に、白っぽいボードのようなものが壁についていたり、天井から下がっています。そのボードにデバイスをあてて、スイッチをいれます。スイッチを入れると光の点滅がはじまり、そのデバイスをボードの上で動かします。ボードには蓄光塗料がぬられていて、デバイスから出る光の軌跡によって、ル・グレジオによる「La Guerreー戦争」を、原文のフランス語をはじめ、日本語、英語で翻訳したものが、ボード上に浮かび上がります。
暗い部屋の中では、ボードの他に、壁に映像が映っていることに気がつきます。実は部屋をまるごとつかった「ピンホールカメラ」で取り込まれた映像で、ラボの外の通りの風景がさかさまに室内に投影されています。その映像と、上述の蓄光塗料による文字の浮かび上がりが重なって、強烈なイメージと身体的な感覚を呼び起こします。
撮影:池田泰教/Photo by IKEDA Yasunori