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2023年5月26日 レポート

今回の展示について(アートラボあいちからの2つの質問)|流れて描く

近藤香里
今回展示している作品について教えてください。
毎日、日常の中で目にするもの、身の回りにあるもの、私と身近であるものはリアリティを感じる。それらをよく見るとたくさんの形や色が潜んでいたりする。普段何気なく接したり手にしているものでも、絵の具を乗せた瞬間、新たな風景が生まれたりする。

作品制作の中で大切にしていることはなんですか。
対象と私とのやりとりを重ねること。

柴崎あかり
今回展示している作品について教えてください。
ドローイングは私の「はしり書きのメモ」。「はしり書きのメモ」で記憶を処理することによって、安心して新たなデータを頭へ入れることができる。媒体を介して思考が浮き上がる。

作品制作の中で大切にしていることはなんですか。
過去・今・日常の中にある隠れた一瞬のきらめき。絵との対話。

山口由葉
今回展示している作品について教えてください。
わたしは普段乗っているバスの中で流れていく風景をドローイングする。 見ては覚え描く、そして描こうとしたとき忘れていく。 忘れてしまって手が止まった ときにそのドローイングは完成する。
アトリエでドローイングはタブローを描くときの記憶のとっかかりとなる。 タブローを描き進めていくとドローイングは役目を終える。
役目を終えたドローイングは メモとして残り、 タブローはわたしとのやりとりの時間の中で変化していく。
わたしがあなた ( 対象 ) と関わって日常を見ること、覚えていること、描くこと、 すべてが関係し合って1枚の絵ができた。

作品制作の中で大切にしていることはなんですか。
わたしの日常を見ること。あなたと関わること。絵を描くこと。

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