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2023年6月3日 レポート

コンサートの様子|ミッドジャパン音の芸術祭 インターリュード2023 Electro-Acoustic Expression, Looking ahead

Electro-Acoustic Expression, Looking ahead
日時|5月28日(日)開場 16:30 開演 17:00

会場|アートラボあいち2階
参加人数|36名

プログラム|
 「皮膚の記憶Ⅱ」 作曲:牛島安希子
 「トラックメイク」 制作・演奏:鈴木悦久
 「アルトサクスフォーンとコンピューターのための「対極にあるもの」」 制作:寺井尚行 演奏:磯貝充希(サクソフォン)
 「新作パフォーマンス」 演奏:長久手のカウボーイ(安野太郎(ドラム)、杉野智彦(アナログシンセサイザー)、望月郁亜(コンピューター) 制作:安野太郎

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左から:安野太郎、牛島安希子

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鈴木悦久

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左から:磯貝充希、寺井尚行、安野太郎

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左から:杉野智彦、安野太郎、望月郁亜


プログラムノート
(開催時に配布された資料より抜粋)

皮膚の記憶II(Memory of Skin II)
牛島安希子(USHIJIMA Akiko)
音を自然のイメージと関連させることが多い。その中でも皮膚感覚を通して記憶を呼び起こす音を信じる傾向にある。それは夏の夜に聴こえてきた虫の音だったり、生活の中で触れる水の音であったりする。この作品では生命体としての音を念頭に制作を行った。音素材は、昨年制作した打楽器とエレクトロニクスのための《皮膚の記憶》の録音や、新たに録音したもの、また、過去に録音したものなどが含まれている。

トラックメイク(Track Make)
鈴木悦久(SUZUKI Yoshihisa)
「トラックメイク」という言葉には、作曲におけるカジュアルな美意識を感じている。その美意識がどこから来るのかと考えてみると、定義が曖昧だからかもしれない。数年前は、主にヒップホップで使われていた気がするが、最近はもう少し幅広く使われているような印象を受けることがある。
物事は曖昧な時が一番面白い、と僕は思う。なぜなら、物事を決めた後には、決めたことへの問題点を探してしまうからだ。だからこのタイトルも数年後には意味が変わって、作品が針の筵に座らされているかもしれないし、あるいは受け入れられているかもしれない。AIで生成したサンプルを使って、グラニュラーステップシンセと名付けた自作のシステムでトラックメイクする曖昧さを、即興的に楽しみたいと思う。

アルトサクソフォーンとコンピューターのための「対極にあるもの」(〈Something that's the polar opposite〉for Alto Saxphone and Computer)
寺井尚之(TERAI Naoyuki)
譜面で記述された手順で、人はサウンドを奏で、時に機械へと化ける。
MaxMSPで記述された処理手順により、電子機械はサウンドをリプレイし、人に、、、
融合が阻害された、インテリジェンスと非インテリジェンスが創造する音空間。

マッドジャパンおまつり実行委員会(Mud Japan Festival committee)
ドラムトリガーとシンセサイザーよる音楽実験。旋律を生成するシステム、ドラムトリガー、システムを音響化するシンセサイザーでできることを模索しました。