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2019年6月24日 パブリック・プログラム

芸術教養領域第8回公開講座 「リベラルアーツ×震災×協働」

アーティスト|小森はるか、瀬尾夏美
会場|アートラボあいち2階
日時|6月29日(土)14:00〜16:30
   6月30日(日)15:00〜18:30 「二重のまち/交代地のうたを編む」

第8回公開講座_小森はるか+瀬尾夏美.jpgのサムネイル画像

小森はるか+瀬尾夏美,8年目の陸前高田  「二重のまち/交代地のうたを編む」

あたらしいまちの姿が見え始め、 かつての面影が遠ざかりつつある2018年9月の陸前高田。 小森はるか+瀬尾夏美は同地で、 まちの人と遠くの土地からやってきた若い旅人が出会い、対話を重ね、 風景を共有するための仮設的な場をつくるプロジェクト「二重のまち/交代地のうたを編む」を行いました。 東北で記録活動に取り組む アーティストと人びととの協働について語ります。

6月29日[土]14:00〜16:30
14:00 あいさつ
14:10 上映「波のした、土のうえ」2014年/68分
15:20 休憩
15:30 トーク
16:30 終了(予定)

6月30日[日]15:00〜18:30
15:00 あいさつ
15:10 上映「二重のまち/交代地のうたを編む」
16:40 休憩
16:50 瀬尾さんから交代地に関するプレゼン(30分)
17:20 小森さん瀬尾さん+水谷仁美さんによる座談
18:30 終了(予定)

「波のした、土のうえ」(6月29日[土]上映作品)
2014年/68分/小森はるか+瀬尾夏美
津波をうけた沿岸の町、陸前高田で出会った人びとの言葉と風景の3年8ヶ月の記録から物語を起こすように構成された3編の映像。この町に暮らしていた人びとと小森はるか+瀬尾夏美の協働によって制作された。同名の展覧会のインスタレーション内でも上映され、全国各地に巡回した。
「二重のまち/交代地のうたを編む」(6月30日[日]上映作品)
2019年/80分予定/小森はるか+瀬尾夏美
新しいまちの姿が見え始め、かつてのまちの面影が徐々に遠ざかりつつある陸前高田で行った、まちの人たちと遠くの土地からやってきた旅人(=パフォーマー)が出会い、会話を重ね、風景を共有するための仮設的な場をつくるプロジェクト。旅人たちはこの土地で編まれた物語『二重のまち』の朗読を通じて、15日間の滞在で見聞きし、思考したことを発話しようと試みる。ちいさな"継承"の始まりを記録した映像作品。



小森 はるか+瀬尾 夏美/KOMORI haruka+SEO Natsumi
映像作家の小森と画家で作家の瀬尾によるアートユニット。2011年3月、ともに東北沿岸へボランティアに行ったことをきっかけにして活動開始。2012年より3年間、岩手県陸前高田市に暮らしながら制作に取り組む。2015年、東北各地で活動する仲間とともに、土地と協働しながら記録をつくる組織、一般社団法人NOOK(のおく)を設立し、仙台に拠点を移す。現在も陸前高田での制作と対話の場づくりを活動の軸にしながら、全国各地へ赴き巡回展を開催している。


芸術大学にとって、リベラルアーツ(教養)とは、なんなのでしょう。「音楽」や「幾何」が、古代から中世を通して、自由七学芸にも位置づけられていることを踏まえるなら、芸術はリベラルアーツの重要な一部でした。そして今もそうであるとの思いから、名古屋芸術大学では、2017年度より芸術学部に新しく芸術教養領域を創設しました。
この公開講座は、今日のリベラルアーツをあらためて問うべく、「リベラルアーツ × X」(リベラルアーツかけるエックス)との題で、3回にわたって開催されます。教養と何か(X)をつなぐ、教養を何かで読み解く、あるいは何かをもって教養に切り込む、そんな試みです。各界で活躍する方を講師にお招きし、それぞれの分野・テーマを教養とかけあわせてみるとき、そこには何が生まれてくるでしょうか。
https://www.nua.ac.jp/info/27164.html


主催|名古屋芸術大学

企画|名古屋芸術大学 芸術教養領域 リベラルアーツ総合研究所
協力|あいちトリエンナーレ実行委員会


当日の様子

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