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2026年8月6日 パブリック・プログラム

アートマネジメントアカデミー2026:参加者募集中

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アートラボあいちでは、2018 年よりこの地域の⽂化芸術の育成と促進を⽬的に、様々な形で⼈材育成プログラムを実施してきました。今年度は、2023年度・2024年度より引き続き、プログラムディレクターに野⽥智⼦⽒を迎え、国内外の芸術祭やアートプロジェクトなど、アートの実践現場で活躍できる⼈材の育成を⽬指します。
今回のプログラムは、芸術祭やアートプロジェクトの分野において企画・運営を担う専門家をゲストに招き、その豊富な知⾒に基づく講義やこれまでの事例の紹介をする[レクチャー]と、レクチャーでの学びをさらに掘り下げ、芸術祭やアートプロジェクトなど「運営する側」の多角的な視点を得られる勉強会[HR(ホームルーム)]で構成します。また、レクチャー等を通じて得た学びを活かす場として、参加者自らがアートプロジェクトの企画・制作・運営に挑戦できる実践プログラムを設けます。

プログラムの仕組み
[オリエンテーション]
プログラムの全体像や、参加者それぞれの問題意識を共有する最初の機会です。自己紹介を通じて、これから共に学ぶ受講生同士の理解を深めます。
[レクチャー]
芸術祭やアートプロジェクト、福祉、編集等の分野において、最前線で表現と向き合い、企画・運営を担う専門家をゲストに招聘します。レクチャー終了後には、参加者間で自由に意見交換を行い、思考を深めるディスカッションの時間を設けます。
[HR(ホームルーム)]
レクチャーでの学びをさらに掘り下げ、芸術祭やプロジェクトなど「運営する側」の多角的な視点を得られる勉強会を実施します。
[実践プログラム]
アートマネジメント実践の場です。メンバー自らが、アーティストの伴走者(キュレーター、コーディネーター、広報、ラーニング等)となり、展覧会や関連イベントを企画・運営します。実践プログラムへの参加に関しては、別途選考があります。
[アーカイブ] 
各回の活動をアートラボあいちのWEBサイト等で報告します。

テーマ

『わたしの問いを立ち上げる ----アートマネジメントにおける「当事者性」を考える』
アートマネジメントとは、アーティストや作品と社会をつなぐ「つなぎ手」といわれています。単に企画を進めたり、予算を管理したり、手続きや調整を担うだけではありません。アートは、ときに私たちの価値観やものの見方を揺さぶります。その表現に心を動かされると、「この作品は社会のどのような問いと響き合うのだろう」「誰と出会うことで、新たな意味が生まれるのだろう」と考え始めます。作品を社会との関係のなかで捉え、その可能性をひらいていこうとする視点は、アートマネジメントの出発点でもあります。
アートマネジメントは、そうした問いを他人事として眺めるのではなく、自らもそのなかに身を置きながら、作品と社会のあいだに立つ仕事です。アーティストや地域の人々との関わりを通して、自分自身の見方や考え方も少しずつ変化していきます。その変化を受け止めながら、作品と社会のあいだに新たな対話や関係を育んでいくことも、この仕事の大切な役割です。
では、私たちは何をきっかけに、その場に深く関わるようになっていくのでしょうか。このプログラムでは、その手がかりを、さまざまな実践者の経験から探っていきます。ここでいう「当事者性」とは、作品や人との出会いを通して、自分自身も問いの一部となり、考え、迷いながら関わり続けようとする姿勢のことです。
今年度は、文化政策、キュレーション、福祉、現場実践、批評など、それぞれ異なる領域で活動する実践者をゲストに迎えます。一人ひとりの経験を手がかりに、アートに関わる人がどのように社会や他者と向き合い、自らの関わり方を育んでいるのかを見つめます。さまざまな事例に触れながら、アートマネジメントにおける「当事者性」について、ともに考えていきます。 (プログラムディレクター  野田智子)

レクチャーゲスト 
・緒方江美|アフリーダ・オー・ブラート(アートマネージャー/ドラァグクイーン)
・久保田瑛(認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ事業担当)
・小森真樹(武蔵大学人文学部教授/ミュージアム研究)
・副田一穂(愛知県美術館企画普及課長/国際芸術祭「あいち2025」プロジェクトマネージャー)
・野田智子(アートマネージャー/Twelve.Inc取締役/Nadegata Instant Party)
・増田千恵(this and that(版元)/リア制作室/編集者)

実施場所 アートラボあいち(名古屋市中区丸の内3−4−13 愛知県庁大津橋分室2階)

参加費 無料(交通費や昼食代等は各自負担となります)

スケジュール
日程|2026年9月27日(日)、10月10日(土)、10月25日(日)、11月15日(日)、11月22日(日)、12月6日(日)
時間|10時30分〜17時00分(昼休憩有り)

9月27日(日)   
HR|オリエンテーション、メンバーによる自己紹介プレゼンテーション
レクチャー【ここからはじめるアートマネジメント】
スピーカー:野田智子(アートマネージャー/Twelve Inc.取締役/Nadegata Instant Party)
プログラムディレクターの野田智子氏が、芸術祭やアートプロジェクト、アーティストとの協働を事例に、アートマネジメントの基本的な考え方と実践についてお話しします。アートマネジメントは、作品を支える仕事にとどまらず、人・場所・社会をつなぎ、新たな関係性を生み出していく実践です。作品や人との出会いを通して、自らも問いの一部となり、社会と関わり続ける姿勢を見つめます。
10月10日(土)   
HR|アーティストやアート活動を支援するプログラム事例紹介
レクチャー【拘束と抵抗のキュレーション】
ゲストスピーカー:副田一穂(愛知県美術館企画普及課長/国際芸術祭「あいち2025」プロジェクトマネージャー)
愛知県美術館学芸員の副田一穂氏をお招きし、キュレーションの考え方と実践についてお話しいただきます。展覧会はどのような視点から構想され、作品や歴史、社会との関係を編み直していくのでしょうか。愛知県美術館や国際芸術祭「あいち」での実践をもとに、キュレーターが問いを立ち上げ、展覧会を構想する思考に触れます。
10月25日(日)   
HR|読書会:『歴史修正ミュージアム』(太田出版、2025年)
レクチャー【社会が歴史と対話する----ミュージアムの可能性】
ゲストスピーカー:小森真樹(武蔵大学人文学部教授/ミュージアム研究)
ミュージアム研究者の小森真樹氏をお招きし、著書『歴史修正ミュージアム』を手がかりに、ミュージアムが社会の中で果たす役割について考えます。展覧会は、作品を見せるだけでなく、歴史や記憶をどのように語り、社会との対話を生み出していくのでしょうか。本講座では、国内外のミュージアムの事例を通して、展覧会が持つ公共性や、歴史と社会をつなぐミュージアムの可能性について伺います。
11月15日(日)   
HR|国内で開催している主要な芸術祭についての勉強会①
レクチャー【ゆれながら、関わり続ける場をひらく】
ゲストスピーカー:久保田瑛(認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ事業担当)
障害や国籍、性差、年齢など、さまざまな違いを越えて、多様な人々がともに生きる社会の実現をアートを通して目指す、認定NPOクリエイティブサポートレッツの久保田瑛氏をお招きします。一人ひとりの表現を起点に、多様な人々が関わり続ける場はどのように生まれるのでしょうか。支援する・されるという関係を超えた日々の実践のなかで、自分自身も揺らぎ、変化しながら関わり続けることについて考えます。
11月22日(日)   
HR|国内で開催している主要な芸術祭についての勉強会②
レクチャー【今日は「どちら」のことばで話そうか】
ゲストスピーカー:緒方江美|アフリーダ・オー・ブラート(アートマネージャー/ドラァグクイーン)
ドラァグクイーンでありながらアートマネージャーとして活動する緒方江美氏をお招きし、ドラァグクイーンの表現を文化芸術の場へとつなぐ実践についてお話しいただきます。当事者の表現や思想と、美術館や行政などの公共の場。その間を行き来しながら「誰のことばで、誰に向けて語るのか」という葛藤と向き合ってきた経験をもとに、双方にとってよりよい関係性の築き方、アートマネージャーのふるまいについて学びます。
12月6日(日)   
レクチャー【余白で編む】
ゲストスピーカー:増田千恵(this and that(版元)/リア制作室/編集者)
芸術批評誌『REAR』の編集に長年携わり、近年はアーティストの書籍を刊行する版元を立ち上げた編集者・増田千恵氏をお招きします。作品や出来事を読み解き、問いを立て、言葉として他者へ届ける編集という営みは、アートと社会の新しい関係性を生み出す仕事でもあります。編集者として積み重ねてきた経験を通して、他者との出会いや余白を受け入れながら、アートとの関わりを編んでいくことについてお話しいただきます。
HR|受講のふりかえり

2027年1月~3月|実践プログラムの実施 ※12月頃、別途選考有

募集人数|20名程度  ※実践プログラムへはそのうち3名程度

対象・応募条件
 以下の条件を全て満たすこと
・満18歳以上(2026年4月1日時点)
・アートコーディネーターやアートマネージャー・キュレーターなどアートに関わる仕事を目指している方
・大学や専門学校、アートスクール等の教育機関にて美術・芸術分野を専攻または在籍していた・している方、または芸術祭やアートプロジェクトなどのスタッフやボランティアなどでの活動経験がある方
・全6回の日程への出席の他、実践活動などに積極的に参加が可能な方
・実践プログラムへの参加に、定員及び選考があることを了承できる方

申込方法
参加希望者は、件名に[アートマネジメントアカデミー2026参加申込]と明記し、以下の項目を全て記入の上メールにて[ala@aichitriennale.jp]までお申し込みください。
1)氏名(ローマ字表記も記載すること)
2)所属
3)参考となる学歴、職歴
4)現在の主な活動地域
5)日中連絡のとることができる電話番号
6)関わったことのある国内外の芸術祭やアートプロジェクト(プログラム名・肩書き・関わり方等)
7)応募の動機(400字程度)
8)実践プログラムへの参加希望
9)主催者へ事前に伝えておきたいこと

申込期限|2026年9月6日(日)

選考スケジュール
1)書類選考結果通知 2026年9月15日(火)※メールにて通知
2)オンライン面接  2026年9月19日(土)、20日(日)
※書類選考に合格された方にはオンライン面接を行い、参加者を決定します。
※上記の面接日に不都合がある場合は個別に調整します。
※実践プログラムについては、受講生の中から別途選考します。

注意事項
 本プログラムの記録写真および記録動画を、活動報告や広報の目的で、印刷物やウェブサイトで公開する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

主催|国際芸術祭「あいち」組織委員会

助成|文化庁

企画・運営
 プログラムディレクター|野田智子(アートマネージャー、Twelve Inc.取締役、Nadegata Instant Party)
 コーディネーター|近藤令子(アートラボあいちマネージャー)
ロゴデザイン
 有佐祐樹(グラフィックデザイナー)

問合せ先
アートラボあいち(休館日:月曜日、火曜日(祝日の場合は開館、直後の平日が休館)
〒460-0002 名古屋市中区丸の内三丁目4-13
E-Mail:ala@aichitriennale.jp
URL:https://aichitriennale.jp/ala/


野田智子(Noda Tomoko)
アートマネージャー/Twelve Inc.取締役/Nadegata Instant Party

2020年よりアートマネジメントとメディアプロデュースを軸にしたアーツプロダクション「Twelve Inc.」を共同設立し、アートの環境創造とアーティストとの協働を行う。アーティストコレクティヴ「Nadegata Instant Party」メンバー。これまで現代美術作品の販売、国際美術展の広報等を経験したのち、2013年-2019年アートマネジメントを専門とした個人事務所「一本木プロダクション」主宰。2015年-2017年Minatomachi Art Table, Nagoya[MAT, Nagoya]共同ディレクター。2018年-2019年「あいちトリエンナーレ2019」ラーニングセクションマネジメント、2021-2022年国際芸術祭「あいち2022」ラーニングコーディネーター。2024-2025年国際芸術祭「あいち2025」ラーニングチームメンバー。2023年/2024年「アートサイト名古屋城」プロデューサー。2026年愛知県アーティスト活動支援事業「AICHI CREATIVE BASE」アドバイザー。2020年より関西学院大学にて非常勤講師を務める。

緒方江美|アフリーダ・オー・ブラート (Ogata Emi|AFREEDA O BREAT)
アートマネージャー/ドラァグクイーン

2004年にドラァグクイーンデビュー。1989年に京都メトロで始動した日本初のドラァグクイーン&DJオーガナイズパーティ「DIAMONDS ARE FOREVER」にレジデンツメンバーとして出演中。2017年よりフリーランスのアートマネージャー。「LGBTQ ART LABORATORY」(2020年〜)事業のコーディネート、「装いの力―異性装の日本史」展(2022年、渋谷区立松濤美術館)アーティストマネジメントなどを担う。最近はドラァグクイーンの文化をどうアーカイブできるかを画策中。大阪芸術大学准教授、京都芸術大学非常勤講師。
AFREEDA
DIAMONDS ARE FOREVER

久保田瑛(Kubota Aki)
認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ事業担当

アートNPOリンク理事。重度知的障害をもつ「くぼたたけし」さんの姉。幼少期からアートやオルタナティブスペースの現場に参加。慶應義塾大学総合政策学部卒。2018年より認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ参画。2020年より浜松中心部のまちづくりや福祉の担い手など約40団体と対話を重ねる「浜松ちまた会議」事業や障害のある方もない方も来れる私営の公民館「ちまた公民館」事業を担当。
認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ

小森真樹(Komori Masaki)
武蔵大学人文学部教授/ミュージアム研究

武蔵大学人文学部教授、立教大学アメリカ研究所所員。専門はアメリカ文化研究およびミュージアム研究。美術・映画批評の執筆や、雑誌、展覧会、オルタナティブスペースの企画にも携わっている。著作に、『歴史修正ミュージアム』(太田出版、2025)『楽しい政治 「つくられた歴史」と「つくる現場」から現代を知る』(講談社、2024)など。企画したものに、ウェブマガジン〈-oid〉(2022-)、「美大じゃない大学で美術展をつくる|vol.1 藤井光〈日本の戦争美術 1946〉展を再演する」(『藤井光〈日本の戦争美術 1946〉展を再演する』ART DIVER、2025)、「美大じゃない大学で美術展をつくる|vol.3 SOS 応答と対話で『何か』を探す」(武蔵大学、2025)などがある。
https://masakikomori.com/

副田一穂(Soeda Kazuho)
愛知県美術館企画普及課長/国際芸術祭「あいち2025」プロジェクトマネージャー

2008年より愛知県美術館学芸員。専門はシュルレアリスムと日本・西洋の近現代美術。主な企画に「マックス・エルンスト:フィギュア×スケープ」(2012)、「芸術植物園」(2015)、「アイチアートクロニクル1919-2019 」(2019)、「ミロ展──日本を夢みて 」(2022)、「幻の愛知県博物館」(2023)など。あいちトリエンナーレ2010、2013、2016、国際芸術祭「あいち2022」ではアシスタントキュレーター、国際芸術祭「あいち2025」ではプロジェクトマネージャーを務める。

増田千恵(Masuda Chie)
this and that(版元)/リア制作室/編集者

2004年よりリア制作室に参加し、芸術批評誌『REAR』(2003年創刊)の編集や、「アイチアートクロニクル1919-2019」(愛知県美術館、2019年)の図録編纂で美術100年史を手がける。国際芸術祭「あいち2022」及び「あいち2025」公式カタログの編集に参加。 2020年に個人出版「this and that」を開始、これまでの刊行物に、『シャドーイング:影を追う旅』(原田裕規著、2025)、『のこす つなぐ よみがえる―小田原市民会館大壁画の記憶』(2023)、『その次の季節 高知県被曝者の肖像』(甫木元空著、2021)、『タイムライン――時間に触れるためのいくつかの方法』(2021)などがある。
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