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2023年8月17日 パブリック・プログラム

アートマネジメントアカデミー2023

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今年度アートラボあいちでは、プログラムディレクターに野田智子氏を迎え、国内外の芸術祭やアートプロジェクトなど、アートの実践現場で活躍できる人材の育成を目指します。本プログラムでは、芸術祭やアートプロジェクトの企画・運営を担う専門家をゲストに招くレクチャーと、参加者が自由に意見交換を行うHR(ホームルーム)を行います。また、芸術祭に関する実践的な活動も予定しています。

プログラムの仕組み
[オリエンテーション] プログラムの説明と参加者の自己紹介の時間を設けます。
[レクチャー]芸術祭やアートプロジェクトの企画・運営を担う専門家をゲストに招き、各分野の専門的な知識やこれまでの事例の紹介等をします。
[HR(ホームルーム)]レクチャー内容について自由に意見交換を行うことで、芸術祭について学び、運営側の視点に関する理解を深めます。
[実践]国際芸術祭「あいち」の関連企画をサポートします。(予定)
[アーカイブ] 各回の活動内容をアートラボあいちのWEBサイト等で報告します。

実施場所
アートラボあいち2階 会議室(名古屋市中区丸の内3-4-13 愛知県庁大津橋分室2階)

参加費
無料(交通費や昼食代等は各自負担となります)

活動時間とスケジュール
時間|10時30分〜17時00分(昼休憩有り)

レクチャー・HR
1回目|2023年9月30日(土) レクチャー「まちとアートをつなぐ」
ゲスト|吉田有里(アートコーディネーター/MAT, Nagoyaディレクター/ 名古屋芸術大学准教授)
この地域でのアートマネジメントの実践例として、名古屋市の港まちエリアで展開するMinatomachi Art Table, Nagoya[MAT, Nagoya]での活動を通じて、まちとアートのつなぎ手の仕事に迫ります。

HR[オリエンテーション、参加者交流会]
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2回目|10月28日(土) レクチャー「キュレーターの仕事」
ゲスト|塩津青夏(愛知県美術館学芸員)
美術館や芸術祭の中で展覧会がどのようにつくられているのか、過去に開催された事例を辿りながら、キュレーターの職能について考えます。

HR[芸術祭についての勉強会]
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3回目|11月12日(日) レクチャー「都市/地域、建築側からの芸術祭空間論」
ゲスト|山岸綾(建築設計者・芸術祭アーキテクト/中部大学工学部建築学科准教授)
各地で開催される芸術祭にアーキテクトとして関わっている立場から、空間と作品と観客を接続するアーキテクト/設計者の役割について紐解いていきます。

HR[カスタマージャーニーマップ※ワークショップ]
※主にビジネスのシーンで用いられるもので、顧客の体験や印象を中心にサービスを設計する手法のこと。来場者になりきり、時系列に浮かぶ感情を中心に体験を組み立てる。
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4回目|12月16日(土) レクチャー「編む、ほぐす」
ゲスト|多田智美(編集者/株式会社MUESUM代表/株式会社どく社共同代表)
アートに限らず出来事やもの、人の営みや文化などを言葉を通じてつなげる(結ぶ)編集者の仕事について、これまでの活動を紹介していただき、「編集」の可能性を探ります。

HR[国際芸術祭地域展開事業「なめらかでないしぐさ 現代美術 in 西尾」※に関するディスカッション]
※10月14日から11月5日まで開催される現代美術展、観覧無料 
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最終回|2024年1月20日(土)、1月21日(日) ワークショップ「見えない風景」
ゲスト|下道基行(美術家/写真家)
これまでの作品やプロジェクトについて紹介いただき、2010年より全国各地で開催された「路上観察」によって見出された"言葉"によって地図をつくるワークショップに参加します。アーティストの仕事を直接体験し、アーティストが世界を捉える視点やその思考に触れます。

実践活動/2月頃を予定


プログラムディレクタープロフィール

野田智子(NODA Tomoko)
アートマネージャー/Twelve Inc.取締役/Nadegata Instant Party

2020年よりアートマネジメントとメディアプロデュースを軸にしたアーツプロダクション「Twelve Inc.」を設立し、生活と地続きでアートの環境創造とアーティストとの協働を行う。アーティストコレクティヴ「Nadegata Instant Party」メンバー。これまで現代美術作品の販売、国際美術展の広報等を経験したのち、2013年-2019年アートマネジメントを専門とした個人事務所「一本木プロダクション」主宰。2015年-2017年Minatomachi Art Table, Nagoya[MAT, Nagoya]共同ディレクター。2018年-2019年「あいちトリエンナーレ2019」ラーニングセクションマネジメント、2021-2022年国際芸術祭「あいち2022」ラーニングコーディネーター。2020年より関西学院大学にて非常勤講師を務める。

ゲストプロフィール

吉田有里(YOSHIDA Yuri)
アートコーディネーター/ MAT, Nagoyaディレクター/ 名古屋芸術大学准教授

多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程芸術学専攻修了(芸術学修士)。2004年ー2008年BankART1929スタッフ。2009年ー2013年あいちトリエンナーレのアシスタントキュレーターとして、まちなか展示の会場を担当。アートプロジェクトやフェスティバル、アーティスト・イン・レジデンスなどアートセンターにおけるコーディネート、企画、運営を専門とする。2014年より、名古屋港エリアでのアートプログラム Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya] 共同ディレクター、アッセンブリッジ・ナゴヤ共同ディレクターを務める。

塩津青夏(SHIOTSU Seika)
愛知県美術館学芸員

愛知県立芸術大学芸術学専攻卒業、名古屋大学大学院文学研究科修了。専門は近現代美術。愛知県美術館での主な担当展覧会に「ピカソ、天才の秘密」展(2016)、APMoA Project, ARCH「西岳拡貴」(2012)、「久保智史」(2014)、「占部史人」(2014)、「松村かおり」(2015)など。あいちトリエンナーレ2013アシスタント・キュレーター。2017年から2023年まで愛知県国際芸術祭推進室であいちトリエンナーレ2019、国際芸術祭「あいち2022」のプロジェクト・マネージャー。

山岸綾(YAMAGISHI Aya)
建築設計者・芸術祭アーキテクト/中部大学工学部建築学科准教授

原広司+アトリエ・ファイ建築研究所を経て、2006年サイクル・アーキテクツ設立。大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレで「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」「奴奈川キャンパス」、瀬戸内国際芸術祭で「大島水族館」「大島社会交流会館(監修アドバイス)」、奥能登国際芸術祭では「スズ・シアター・ミュージアム」とさわひらき氏の「日置美術館公民館」など、多くの芸術祭で拠点施設のコンバージョンに携わる。あいちトリエンナーレ/国際芸術祭あいちでは、アーキテクトとして2013岡崎、2016豊橋、2019豊田、2022常滑会場を担当している。

多田智美(TADA Tomomi)
編集者/株式会社MUESUM代表/株式会社どく社共同代表

「出来事の創出からアーカイブまで」をテーマに、アートやデザイン、建築、福祉、地域にまつわるプロジェクトに携わり、紙やウェブの制作はもちろん、建築設計や企業理念構築、学びのプログラムづくりなど、多分野でのメディアづくりを手がける。DESIGNEAST共同ディレクター(2008-)、ウルトラファクトリーBYEDITディレクター(2008-)、XSCHOOLプログラムディレクター(2016-)、京都精華大学非常勤講師(2022-)、第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館 共同キュレーター(2023)。共著に『小豆島にみる日本の未来のつくり方』(誠文堂新光社、2014) 、『ローカルメディアの仕事術』(学芸出版社、2018)など。

下道基行(SHITAMICHI Motoyuki)
美術家/写真家

2001年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。日本各地の戦争遺構を調査撮影したシリーズ『戦争のかたち』(2001-2005)、日本の国境線の外側を旅し日本植民地時代の遺構を調査撮影したシリーズ『torii』(2006-2012)、沖縄先島諸島に残る津波石を動画で撮影したシリーズ『津波石』(2015-)など。旅やフィールドワークをベースにした制作活動を続けている。2019年ヴェネチアビエンナーレ日本館にアーティストとして参加するなど国内外の展示に多数参加。2020年より香川県直島に移住し地域アーカイブを作るプロジェクト《瀬戸内『  』資料館》を制作中。


主催 国際芸術祭「あいち」組織委員会

助成 文化庁

企画・運営
 プログラムディレクター|野田智子(アートマネージャー、Twelve Inc.取締役)
 コーディネーター|近藤令子(アートラボあいちマネージャー)
 アシスタント|岡本涼伽、城所豊美(アートラボあいちスタッフ)

ロゴデザイン
 有佐祐樹(グラフィックデザイナー)https://marqmew-d.tumblr.com/


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その他