あいちトリエンナーレ2013 オフィシャルブログ

トリエンナーレスクール レポート vol.2

2012/01/31 14:45|トリエンナーレスクール

2011年度の2回目のトリエンナーレスクールが開催されました。
今回はギャラリストの小山登美夫氏をゲストにお迎えし、世界のアートマーケットの中での日本の現代美術について、歴史と現状、今後の展望などについて語っていただきました。

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まず、始めに「アートマーケットが影響を受ける芸術祭」についてお話いただきました。
小山氏からは、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ホイットニー・ビエンナーレ、カーネギー・インターナショナルなどが挙げられました。これらは共通して「選ぶ人たちに、良い意味での"権威"があり」また「長きにわたる歴史の積み重ねがある」ために、作家が注目されるきっかけとなり、結果マーケットに展開する、とのことでした。
その意味では、始まったばかりのあいちトリエンナーレはまだまだ影響力は小さいものの、今後の積み重ね次第という発言がありました。

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続いて、ヨーロッパ各国やアメリカのアートマーケットの特徴や現在、香港を筆頭に注目を集めているアジアなど世界のアートマーケットの動向について紹介されました。
また、アートマーケットにとっての最重要イベントであるアートフェアについてはアート・バーゼルの事例をお話しいただきました。
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最後に、日本の現状と動向について。
小山氏はバブル崩壊までの公立美術館が次々と設立されたことやその際に収集されたコレクション、そうした美術館の高い入場者数、あるいは日本でのトリエンナーレが都市型のものと地方型のものとが複合的に開催されていることなどに言及しながら、「日本の美術資産は豊かだ。ただ地方に分散し過ぎているために、それが市民に見えにくいというのが現状。各地のコレクションや施設を有効活用していくことが出来ると良い」とお話されました。

 

 

当日は、開場前から行列ができるほどの盛況で、小山氏のお話にあった「日本には"見る"アートマーケットとしての可能性がある」という言葉を裏打ちするかのようでした。

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質疑応答の時間では「ビデオアートやサウンドアートはどのように取り扱われるか?」「小山さんがこの仕事を選んだ動機は?」といった質問が受講生から活発になされ、時間一杯までお答えいただきました。

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国内外のアートマーケットの現状や歴史について幅広い観点からお話をうかがうことができ、非常に濃密な時間であったように感じられました。

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次回のトリエンナーレスクールは2月25日(土)。
ゲストは第54回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館のコミッショナーを務めた植松由佳氏です。
みなさまのご参加お待ちしております。
スクールの詳細はこちら

トリエンナーレスクール レポート vol.1

2011/12/28 17:54|トリエンナーレスクール

2013年のあいちトリエンナーレに向けて、現代アートを楽しみながら学ぶ トリエンナーレスクールが 開催されました。
今年度の第1回目のゲストは、アーティストの中村政人氏。

これまでのアーティストの活動から、現在継続中のプロジェクトについて、
「コミュニティーとアート」という視点でお話いただきました。


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まず始めに、東日本大震災発生後に活動を開始した「わわプロジェクト」について 


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このプロジェクトは創造的なまちの再生を目指して活動をしている被災地の人々とその彼らを支援する人々をつなぐサポートをするというものです。
秋田県出身の中村氏は、震災後に被災地をまわり、多くの被災地の人々にインタビューを行いました。彼らへのインタビューを通じて感じたことは「生きることはつくること」とのことでした。

 

わわプロジェクト
http://wawa.or.jp/


 

続いて、アートプロジェクトの活動について 
中村氏のアーティストとしての活動「美術と教育」のプロジェクトやマクドナルドの看板を使ったインスタレーション《QSC+mV》、1998年から中村氏を中心に複数のアーティストとともにアートと社会との活動をしている「コマンドN」の活動、秋葉原の電気街のモニターを使って映像プログラムを上映する「秋葉原TV」の活動などについてお話いただきました。


まちなかでのプロジェクトを通じて培ってきた、コミュニティーとコミュニティーをつなぐプラットフォーム的な役割が、現在進行中のアートプロジェクト、富山県氷見市での「ヒミング」や秋田県大館での「ゼロダテ」にも反映されているとのことです。

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最後に、東京都千代田区の旧中学校を改修した公設民営のアートセンター「3331 Arts Chiyoda」の運営についてのお話も伺いました。

  

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ヒミング
http://himming.jp/

 

ゼロダテ
http://www.zero-date.org/news/

 

3331 Arts Chiyoda
http://www.3331.jp/

 

 

1時間半ではおさまらない程の中村氏の幅広い活動のお話に、受講生の方々も熱心に耳を傾けてしました。
お話の中でも特に「アートとコミュニティーをつなぐプロジェクトは、まちや市民などの相手の思いを受け取りながら進めていくため、多くの障害や苦労もあるが、人やまちが育っていくことはとても面白い現場である」という言葉が印象的でした。
 
 
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次回のトリエンナーレスクールは来年、2012年1月28日(土)。
ゲストはギャラリストの小山登美夫氏です。
みなさまのご参加お待ちしております。

 

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