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2018年1月6日 展覧会

サイト&アート 01 今村遼佑「雪は積もるか、消えるか」

アーティスト|今村遼佑
会場|アートラボあいち3階
会期|2018年1月6日(土)~2月18日(日)(開館日時|金土日祝、11:00~19:00)
関連イベント|2018年1月6日(土)17:00~18:30 アーティストトーク
                 18:30~19:30 オープニングレセプション

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アートラボあいちの建物は、1933年(昭和8年)に建造され、1957年以降は愛知県庁大津橋分室として長く利用されてきたものです。威風堂々の外観、大きな作りの階段、連続する小さな丸窓など、戦前からの歴史の蓄積を感じさせる建築です。一階には「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」が併設されています。展覧会シリーズ サイト&アートでは、この場所や建築の特性を読み解き手がかりとすることで、この場所ならではの展覧会を実施するものです。
第一回目は、京都を拠点に活動する今村遼佑さんによる新作を中心とした個展で幕を開けます。今村さんは、与えられた場所の風景に小さな違和感を生み出すように、環境音や明り、映像やオブジェなどを加え、現実空間にフィクショナルな状況を挿入します。「雪は積もるか、消えるか」というタイトルからは、移り変わる季節や天候の変化などの環境だけでなく、人の記憶や移り変わる場所に残る痕跡なども想起されるでしょう。何気ない要素を、光や音、動きなどに還元し再構築することで、眼前の空間を、人が奥底に仕舞い込んだ記憶や感覚を呼び覚ますための舞台へと転化させ、人と環境の根源的な関係に思いを巡らせる場へと変容させます。

主催|あいちトリエンナーレ実行委員会、アートラボあいち

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今村遼佑/IMAMURA Ryosuke
1982年京都生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。2016年よりポーラ美術振興財団在外研修員としてワルシャワに一年間滞在。日常生活のなかで何気なく耳にする音や、目に入る風景などを,よりシンプルな要素に還元し再構築することで,人と環境の関係を模索するようなインスタレーションや映像による作品を制作している。主な展覧会に、「降り落ちるものを」(2016年、アートスペース虹/京都)、「オープンシアター『KAAT突然ミュージアム2016』」(2016年、神奈川芸術劇場 KAAT/神奈川)。「プリペアト・ピアノのように」(2015年、salon cojica, 寝床/北海道)、「SUUJIN MAINTENANCE CLUB」(2015年、旧崇仁小学校学区内/京都)、「『アート・スコープ 2012-2014』-旅の後もしくは痕」(2014年、原美術館/東京)。

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