アーカイブ
Archives

2023年11月2日 展覧会

これかれにたゆたう Wandering Between Here and There(名古屋学芸大学)

アーティスト|伊藤 仁美、成田 開、極楽 Bros.
会 場|アートラボあいち2階、3階
会 期|2023年11月10日(金)〜2023年12月24日(日)
開館日時|金土日祝 11時〜19時

イベント【出展によるアーティストトーク】
日 時|2023年11月23日(木・祝)15:00〜

A4チラシ_OL_omote.jpgのサムネイル画像 A4チラシ_OL_ura.jpgのサムネイル画像

これかれ(此彼)は、こちらとあちらを指し示す代名詞です。本展では、名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科の卒業生と教員が制作した作品の中から、現実と非現実、現在と過去、此岸と彼岸など、こちら側とあちら側を行き来するような世界観をもった作品を選び展示します。
19世紀に発明された写真や映画は、現実を写すメディアとして発展し、テクノロジーの進化と共に現実を超えるリアリティを創造してきました。映像メディア学科では、これらの映像の歴史を辿りながら、映像に留まらない視聴覚文化全般を研究・教育し、多様な卒業生を輩出してきました。今回の展示では、映像、美術、メディアアート等の領域で活躍する卒業生と教員による作品を紹介します。


伊藤 仁美 / ITO Masami
名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科修了。
ぼうっと佇んでいる状態の意識の形態を映像で表現している。パーソナルスペースを強く感じる視点から撮影を行い、個人的な体験・記憶が想起されるイメージを、視界から過ぎ去って いく多くの風景、延々と流れていく現代の情報を元に再構築する。その上で、内と外の世界を往復しているような感覚的で不可視な体験を、身体感覚の延長として追うことを試みている。主な作品に「Traffic」(TRANSIT GALLERY / 愛知,2022)、「VIDEO PARTY 2022」(Lumen Gallery / 京都, 2022)などがある。

成田 開 / NARITA Kai
名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科修了。
現在、名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科助手。「映像表現における再帰性」や「当事者性」に関心を持ち、自身が撮影するだけでなく、自身を被写体として用いた記録映像を制作している。映像だけでなく、音やオブジェクトの同期を試みた映像インスタレーション作品など様々な形態に展開しながら活動 を続けている。主な作品に「Day is gone.」(大名古屋電脳博覧会 / 愛知, 2021)、「Stranding」 (文化庁メディア芸術祭 名古屋展 / 愛知, 2022) などがある。

極楽 Bros. / Gokuraku-Bros.
小笠原則彰(美術作家/名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科教授)、白 前晋(造形作家/IAMAS情報科学芸術大学院大学修了)、齋藤正和(映像作家/名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科准教授)からなるアーティストユニット。2001年より活動を開始し、映像・音・空間等なんでもありの手法で作品を制 作している。主な作品に「楽土の求め方」(大垣ビエンナーレ2004 / 岐阜, 2004)、「video drawing」 (YEBISU ART LABO / 愛 知, 2007)、「巡業シリーズ」("再生される肌理II" 豊田市美術館市民ギャラリー / 愛知, 2009))などがある。

レポート