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2022年10月1日 展覧会
杉谷遊人「語源は話す、いくつかの方法」
アーティスト|杉谷遊人
会場|アートラボあいち3階
会期|2022年10月1日(土)〜10月16日(日)
杉谷遊人は絵画の問題について取り組んできたフォーマリスティックなアーティストだ。これまで様々なアプローチで絵画の在り方について展開してきた。新しいシリーズである「Tabula」はタブローとテーブルの語源であり板を意味する。ここにおいては確定不可能性という問題意識を作品構造へと組み込むことで、従来とは異なる在り方で成立する絵画の構築を試みている。まだはじまったばかりの展開だが、出自についての矛盾を肯定的に解消していき、その要素を視覚化し展開する様は現在の不穏な社会状況を俯瞰して捉えなおす何らかの契機になるはずだ。(佐藤克久)
杉谷遊人 Yuto SUGITANI
2022年 名古屋造形大学大学院造形研究科修士課程洋画研究領域修了
活動拠点|愛知県
タブローの問題を軸に、タブラ(tabula)という語をひとつの芸術形式として捉え制作を行う。ラテン語で「板」を意味する語が、タブローやテーブルを含むさまざまな語に派生・分化したことに注目し、語源にあたるこの語に内在する複数の発現や理論を、共時的に構成しうる事物のあり方をタブラ(tabula)とする。この形式を作品の基本構造として組み込み、従来とは異なる枠組みによるタブローの構築を試みる。
主な展覧会に、「day to day」(2018年、名古屋市市政資料館、愛知)、「宙吊りな定着」(2018年、名古屋造形大学内石彫場コンテナU8projects、愛知)、「清須市第9回はるひ絵画トリエンナーレ」(2018年、清須市はるひ美術館、愛知)