今、を生き抜くアートのちから

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AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]AHA![Archive for Human Activities]

  • remo[NPO法人 記録と表現とメディアのための組織]を母体に、2005年に大阪にて始動。

AC47

AHA![ArchiveforHumanActivities/人類の営みのためのアーカイブ]は、市井の人々が記した「私的な記録」をなぞり直すことで、ありふれた風景を異なる視点から捉えようとする活動団体です。

AHA!は今回、自動車産業の盛んな愛知県でのプロジェクトを始動するにあたり「車というメディアは、いったい何を運んでいるのか」という問いをたて、現代社会に生きる私たちと自動車との関わりについて見つめ直すインタビュー・プロジェクトを立ち上げました。この問いを探求するため、近年関心が高まる運転免許証の自主返納制度に注目し、返納の岐路に立つ当事者やその家族をひろく募集しました。そして、彼らの「運転史」を、公募で集まった4名のサポートメンバーとともに聞き取ってきました。

この展示には、インタビュー参加者の一人、Tさん(80歳)が免許取得以来、全国各地を車で巡っては記録に残してきた、総計90万kmに及ぶ「走行記録」とそれにまつわる語り、そしてTさんの歩みを辿るプロジェクトメンバーの軌跡が提示されています。

Tさんの歩んできた足跡をなぞり直すことは、この国のこれまでの歩みをトレースする営為そのものと捉えることができるかもしれません。なお、Tさんを含めた参加者へのインタビューは会期中にも継続され、展覧会期の最終盤に報告会として発表します。

主な作品発表・受賞歴
2005年に大阪にて始動。主な活動として、日本最長寿記録を樹立したアジアゾウ、はな子との記念写真を一般から公募して制作した記録集『はな子のいる風景イメージを(ひっ)くりかえす』武蔵野市立吉祥寺美術館(2017年)、ひとりの女性が記し続けた10年間の育児日記をたよりに、東日本大震災後の10年間を振り返る展覧会「わたしは思い出す10年間の子育てからさぐる震災のかたち」せんだい3.11メモリアル交流館(2021年)などがある。

展示情報

《ドライブ・レコーダー》2022

AC47

  • 国際芸術祭「あいち2022」展示風景
  • 《ドライブ・レコーダー》 2022
  • 撮影: ToLoLo studio
開館時間
10:00-18:00(金曜日は20:00まで)

※入館は閉館の30分前まで

休館日
月曜日(祝休日は除く)
会場・アクセス
愛知県美術館ギャラリー(8F)
  • 東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩3分
  • 瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩3分