今、を生き抜くアートのちから

ARTISTSアーティスト

バリー・マッギーBarry McGee

  • 1966年サンフランシスコ(米国)生まれ。
  • サンフランシスコ(米国)拠点。

IC02a

IC02b

バリー・マッギーはその30年のキャリアにおいて、常に既存のカテゴリーに収まらない作品や展覧会を生み出してきました。セラミック彫刻、ファウンド・オブジェクト、手作りの家具、ドローイングなどであふれるそうした創作のなかで、彼の代表作のひとつがマルチパネル絵画です。イラストレーション、手描きの看板、幾何学的抽象画など、異なるスタイルを盛り込んだ様々なスケールの木製パネルが、複雑かつ統一感のある作品として組み合わされます。

サンフランシスコで生まれ育ったマッギーは、サンフランシスコ芸術学院で学び、1991年に卒業するまでの時期、同地のストリートや公共空間で制作する、緩やかな結束のアーティスト集団の一員でした。後に「ミッション・スクール」として知られるこの集団は、街なかで出会った視覚的な言語をもとに創作しました。すなわち、サインペインティング、民芸品、公共の壁画、初期のグラフィティなど、すべてを発想源とし、彼らの芸術に取り入れたのです。

以来、マッギーの活動は多様化と進化を続けています。漸進的な変化と瞬間的なジェスチャー ─たとえば横転した車や、床から天井まで積み上げたサーフボードのインスタレーションなど─ を通して、彼は独自の多彩な視覚言語を築き、現代美術の世界を超えて広く観客の注目と尊敬を集めています。

国際芸術祭「あいち2022」では、一宮市役所向かいの壁画と、大宮公園中央の小さな倉庫の2カ所で作品を制作しました。どちらの場所にも、人々の目を引く幾何学模様、独創的なタイポグラフィ、完璧な筆致で描かれた象徴的な顔などが展示されています。

これまで、プラダ財団(ミラノ、イタリア)、ハマー美術館(ロサンゼルス、米国)、カリフォルニア大学バークレー校美術館&パシフィック・フィルム・アーカイブ(米国)、ボストン現代美術館(米国)、フォートワース近代美術館(米国)、ワタリウム美術館(東京)、サンタバーバラ現代美術館(米国)などで個展が開催されています。また、ニューヨーク近代美術館、サンフランシスコ近代美術館、カリフォルニア大学バークレー校美術館(いずれも米国)、ウォーカーアートセンター(ミネアポリス、米国)、ニューアートギャラリー・ウォルソール(英国)、プラダ財団(ヴェネチア、イタリア)などに作品が収蔵されています。

主な作品発表・受賞歴
2018
個展「SB Mid Summer Intensive」サンタ・バーバラ現代美術館(米国)
2017
「Big Sky Little Moon」ワタリウム美術館(東京)
2013
個展「Barry McGee」ボストン現代美術館(米国)
2001
第49回ヴェネチア・ビエンナーレ(イタリア)

展示情報

IC02a

  • 国際芸術祭「あいち2022」展示風景
  • 《無題(つむぎロード)》 2022
  • 撮影: ToLoLo studio
開館時間
10:00-18:00

※入館は閉館の15分前まで

休館日
月曜日(祝休日は除く)
会場・アクセス
つむぎロード(公衆トイレ南側壁面)
  • JR「尾張一宮」駅下車 徒歩10分
  • 名鉄「名鉄一宮」駅下車 徒歩10分

展示情報

IC02b

開館時間
10:00-18:00

※入館は閉館の15分前まで

休館日
月曜日(祝休日は除く)
会場・アクセス
大宮公園
  • JR「尾張一宮」駅下車 徒歩16分
  • 名鉄「名鉄一宮」駅下車 徒歩16分