今、を生き抜くアートのちから

ARTISTSアーティスト

デルシー・モレロスDelcy Morelos

  • 1967年コルドバ(コロンビア)生まれ。
  • ボゴタ(コロンビア)拠点。

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膨大な数のクッキーやモチで埋め尽くされた空間に、スパイスの利いた香りが立ち込めています。実はこれらのお菓子は、常滑焼に用いられる数種類の粘土に、重曹やシナモンパウダー、クローブパウダーなどを混ぜ合わせて乾燥させたもので、人が食べることはできません。

南米アンデス山脈の一部に今も伝わる大地の女神パチャ・ママへの信仰の儀式のなかに、豊穣のしるしとしてクッキーを土に埋めて感謝を捧げるという風習があります。デルシー・モレロスは、この祈りのあり方に着想を得ながら、大量の土のクッキーを用いたインスタレーションを展開してきました。陶管工場の跡地を会場とする今回は、地元常滑のやきもの用の粘土をベースにしたクッキーだけでなく、日本で暮らす人々には馴染みの深いモチや大福を思わせるかたちのバリエーションも加えています。見た目にはシンプルなかたちの繰り返しですが、湿度や香り、そして土の肌触りといった、私たちの触覚や嗅覚を刺激する要素がここには充満しています。

コロンビア出身のデルシー・モレロスは、自らのルーツでもある先住民の時代から何世代にもわたって神聖な祈りが繰り返されてきた場所であり、また一方で残酷な暴力による痛みや死、そして血と涙がしみ込んだ場所でもある大地について、深く思考をめぐらせてきました。土や植物のような天然素材を用いて、母なる大地と人間との新たなつながりを生み出すかのように鑑賞者を包み込む大規模なインスタレーションは高く評価され、2022年のヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(イタリア)にも参加しています。

主な作品発表・受賞歴
2018
個展 Röda Sten Konsthall(ヨーテボリ、スウェーデン)
2018
個展 NC arte(ボゴタ、コロンビア)

展示情報

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  • 国際芸術祭「あいち2022」展示風景
  • 《祈り、地平線、常滑》 2022
  • 撮影: ToLoLo studio
開館時間
10:00-17:00

※入館は閉館の15分前まで

休館日
水曜日
会場・アクセス
旧丸利陶管
  • 名鉄「常滑」駅下車 徒歩7分