今、を生き抜くアートのちから

ARTISTSアーティスト

許家維(シュウ・ジャウェイ)Hsu Chia-Wei

  • 1983年台中(台湾)生まれ。
  • 台北(台湾)拠点。

IC11

台湾を拠点に活動するアーティスト・映像作家、シュウ・ジャウェイ。ル・フレノワ国立現代芸術スタジオ(フランス)を卒業した彼は、映像制作の裏にある複雑な制作メカニズムを解き明かし、従来の歴史的ナラティブで見落とされ排除されてきた人間、素材、場所のつながりを紡ぎ出す作品を次々と発表しています。第55回ヴェネチア・ビエンナーレ(2013)台湾館への参加、同年ヒューゴ・ボス・アジア・アート賞ファイナリスト。シンガポール、上海、光州、釜山、シドニーなどの国際展にも多数参加するほか、日本でも森美術館(東京)での「MAMスクリーン009」(2018)や、シアターコモンズʼ18(東京)、国立国際美術館(大阪)等で作品を発表しています。また「台湾国際ビデオアート展」(2018、台北)のキュレーション、アジア・アート・ビエンナーレ2019(台中、台湾)の共同キュレーションをホー・ツーニェンと務めるなど、キュレーターとしてもアジアのアートシーンに欠かせない存在です。

シュウは今回、全世界で爆発的な人気を誇るゲーム「マインクラフト」をプラットフォームに、複数の歴史と現在が交錯するVR作品を制作しました。展示空間を訪れる観客は、愛知県常滑市のINAXライブミュージアム(株式会社LIXIL)とのコラボレーションで実現した、茶色いタイルに覆われた台座に腰掛け、VRヘッドセットを装着します。そのゲーム空間では、陶器産業によって発展した常滑の街並みや登り窯の風景、中部国際空港(セントレア)、常滑製の黄色いレンガで覆われた旧帝国ホテルなどが再現され、人類と鉱物、日本・アジアの近代化と鉱産業をめぐるナラティブが重ねられていくのです。観客は360度のVR世界を周遊しながら、シュウがつなぎ直す批評的物語を3次元で体感することになるでしょう。

※今回のVR作品はマインクラフト公式製品ではありません。Mojangから承認されておらず、Mojangとは関係ありません。

主な作品発表・受賞歴
2021
Liang Gallery(台北、台湾)
2019
「銅鐘藝術賞:熊䤕、鹿、馬來貘與東印度公司」国立台北教育大学博物館(台湾)
2019
シンガポール・ビエンナーレ
2019
「A Tale of Hidden Histories」アイ・フィルムミュージアム(アムステルダム、オランダ)
2019
「2019 アジア・アート・ビエンナーレ」国立台湾美術館(台中、台湾)(キュレーション)
2018
「MAMスクリーン009」森美術館(東京)
2018
上海ビエンナーレ(中国)
2018
光州ビエンナーレ(韓国)
2018
釜山ビエンナーレ(韓国)
2018
シドニー・ビエンナーレ(豪州)
2018
「台湾国際ビデオアート展」鳳甲美術館(台北、台湾)(キュレーター)

展示情報

IC11

  • 国際芸術祭「あいち2022」 展示風景
  • 《土の工藝(アースクラフト)》 2022
  • 撮影: ToLoLo studio
開館時間
10:00-18:00

※入館は閉館の15分前まで

休館日
月曜日(祝休日は除く)
会場・アクセス
旧一宮市立中央看護専門学校(2階)
  • JR「尾張一宮」駅下車 徒歩16分
  • 名鉄「名鉄一宮」駅下車 徒歩16分