今、を生き抜くアートのちから

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ローター・バウムガルテンLothar Baumgarten

  • 1944年ラインスベルグ(ドイツ)生まれ。
  • ベルリン(ドイツ)、ニューヨーク(米国)を拠点に活動。2018年ベルリン(ドイツ)にて没。

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ローター・バウムガルテンは、50年以上にわたり、映画、写真、ドローイング、また本展で展示されている《テトラヘドロン》のような一時的にしか形をなさない彫刻、スライドプロジェクション、音による作品、書籍、サイトスペシフィックな作品など様々なメディアを用いた印象的な作品群で知られています。バウムガルテンの作品は、民族誌学と人類学を通して、表象の核となる思考やシステムに疑問を投げかけています。1977年から1980年にかけて、ベネズエラとブラジルの国境に住むヤノマミ族とともに生活し、フィルム、音声記録、ウォールドローイング、今回展示されている「モンテーニュ」のような写真シリーズなど、多くの作品を制作しました。

この展示室の奥には、代表的な映像作品である《夜の起源(アマゾンの宇宙)》が展示されています。先住民トゥピ族の神話を引用したこの作品は、南米の熱帯雨林をテーマにしたものですが、デュッセルドルフ空港近くのライン川沿いで全編が撮影されました。そこには、昼と夜、新世界と旧世界、自然と文化といった二極対立が臨場感をもって展開されています。バウムガルテンは、この映画のエンディング・クレジットで、この魅力的で詩的な映像がどこで撮影されたかを明かしています。

バウムガルテンは、世界の主要美術館での個展をはじめ、ドイツのカッセルで開催されるドクメンタには、第5回(1972)、第7回(1982)、第9回(1992)、第10回(1997)に招待され、世界各地の美術館や国際展で作品が展示されています。1984年には第41回ヴェネチア・ビエンナーレ(イタリア)のドイツ館に同国代表として出展し、金獅子賞を受賞しました。

主な作品発表・受賞歴
2016
個展「The ship is going under, the ice is breaking through」ソフィア王妃芸術センター(マドリッド、スペイン)
2003
個展「Lothar Baumgarten」ホイットニー美術館(ニューヨーク、米国)
1984
第41回ヴェネチア・ビエンナーレ 金獅子賞(イタリア)
1972, 1982, 1992, 1997
ドクメンタ(カッセル、ドイツ)

展示情報

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  • 国際芸術祭「あいち2022」展示風景
  • 撮影: ToLoLo studio
開館時間
10:00-18:00

※入館は閉館の15分前まで

休館日
月曜日(祝休日は除く)
会場・アクセス
旧一宮市立中央看護専門学校(3階)
  • JR「尾張一宮」駅下車 徒歩16分
  • 名鉄「名鉄一宮」駅下車 徒歩16分