今、を生き抜くアートのちから

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ミルク倉庫ココナッツmirukusouko (Milk Warehouse)+The Coconuts

  • 2015年東京都結成。
  • 東京都拠点。
  • メンバー:宮崎直孝(1974年-)、松本直樹(1982年-)、坂川弘太(1976年-)、篠崎英介(1980年-)、西浜琢磨(1978年-) 田中丸善一(1984年-)、瀧口博昭(1974-2016年)

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新型コロナウイルスのパンデミック以降、呼吸について従来以上に意識が高まりました。そこで、ミルク倉庫+ココナッツは、会場となる愛知芸術文化センターの建物自体を呼吸器官と見立てます。息を吸う、肺から酸素を取り込む、そして取り込まれた酸素が血液を介して全身に行き渡る。彼らはこの体内の循環機能を、建物屋上で取り込まれた雨水が、愛知県美術館の8階から12階を貫く吹き抜け空間で濾過されながら循環するインスタレーションとして表しました。こうして、巨大な吹き抜け(void)自体が肺と見なされ、公共施設が生きた身体のイメージをまとうのです。

また、ギリシア語のプネウマ(霊魂)は、空気中から体内に取り込まれて生体を活気づけると考えられてきました。鑑賞者もまた霊魂(プネウマ)となって、8階、10階、12階と建物を回遊し、本作を眺めることで展覧会の空間自体を活気づけるのです。

2009年に結成したミルク倉庫に、2015年よりアーティストユニットのココナッツが加わり、7名でミルク倉庫+ココナッツとして活動を開始。メンバーそれぞれが、建築系技術をはじめとして、電設技術、音楽、エディトリアルデザインなどの専門的技能を有し、自ら共同のアトリエや、展示・イベントスペース/住居として「milkyeast」(2011–2016)の改修や改装を行い運用してきました。ものに備わる潜在的な機能の発見や、道具と身体の連関から着想された作品を特徴とし、各地で展示やイベントなども企画しています。

主な展覧会に「タイムライン 時間に触れるためのいくつかの方法」京都大学総合博物館(2019)、「東京計画2019 vol.4ミルク倉庫+ココナッツ scratch tonguetable」galleryαM(2019、東京)などがあります。

主な作品発表・受賞歴
2021
「不在の観測」岐阜県美術館
2019
「タイムライン時間に触れるためのいくつかの方法」京都大学総合博物館
個展「東京計画2019 vol.4 ミルク倉庫+ココナッツ scratch tonguetable」gallery αM(東京)
2017
「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2017」岐阜県美術館、大賞受賞
2016
個展「家計簿は火の車」3331 GALLERY(東京)

展示情報

《魂の錬成》2022

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  • 国際芸術祭「あいち2022」展示風景
  • 《魂の錬成》 2022
  • 撮影: ToLoLo studio
開館時間
10:00-18:00(金曜日は20:00まで)

※入館は閉館の30分前まで

休館日
月曜日(祝休日は除く)
会場・アクセス
愛知県美術館ギャラリー(8F)
  • 東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩3分
  • 瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩3分