今、を生き抜くアートのちから

ARTISTSアーティスト

(愛知県芸チーム initiated by 奈良美智)Nawa (Aichi Kengei Team initiated by Nara Yoshitomo)

  • 2022年結成。
  • 愛知県拠点。

AC49

戦国時代に生まれ天下を統一へと導いた三人の武将(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)は、いつからかここ愛知では「三英傑」と呼ばれて愛されるようになりました。その鮮烈なイメージは、尾張と三河をひとつの地理的なまとまりとして見る現在の愛知県が成立する過程や、そこに暮らす人々のアイデンティティとも深く結びついています。また一方で、小説やゲーム、映画やドラマ、舞台といったさまざまなメディアを通じて、三英傑は時代の空気を取り込みながらその姿や評価を徐々に変化させてきました。

展示室のなかに一見雑然と積み上げられた木製のクレートは、それぞれの武将にまつわる言い伝えやエピソードに着想を得たイメージを一時的に保存したコンテナです。映像のなかでは、三英傑とは異なる時代を生きる解釈者たちが、一定のルールに基づいてコンテナを積み替えるゲームに興じているようです。また展示室の外に吊るされた巨大な年表は、いかに三英傑を扱ったコンテンツが世に溢れているかを目に見えるかたちで示しています。

縄(愛知県芸チーム initiated by 奈良美智)は、本芸術祭の参加作家のひとりである奈良美智の頭に浮かんだ「三英傑」という言葉と、国際芸術祭「あいち2022」のテーマ「STILL ALIVE」に応答するかたちで、奈良の母校・愛知県立芸術大学にゆかりのある若手作家や学生たちが結成したコレクティブです。それぞれに異なる感覚を持つ若い芸術家たちが、これら二つのテーマに対してアイデアを紡ぎ出し、各々の表現をより合わせながら、現在における「三英傑」の意味を考察します。

展示情報

AC49

  • 国際芸術祭「あいち2022」展示風景
  • 《複数の荷役された三英傑像》 2022
  • 撮影: ToLoLo studio
開館時間
10:00-18:00(金曜日は20:00まで)

※入館は閉館の30分前まで

休館日
月曜日(祝休日は除く)
会場・アクセス
愛知芸術文化センター アートスペースX(B2)
  • 東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩3分
  • 瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩3分