今、を生き抜くアートのちから

ARTISTSアーティスト

プリンツ・ゴラームPrinz Gholam

  • 2001年コラボレーションを開始。
  • ベルリン(ドイツ)拠点。
  • ヴォルフガング・プリンツ 1969年ロイトキルヒ(ドイツ)生まれ。
  • ミシェル・ゴラーム 1963年ベイルート(レバノン)生まれ。

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竹田家住宅は、約400年前の江戸時代、17世紀初頭に盛んに生産され始めた有松・鳴海絞りの開祖と言われる竹田庄九郎の一族が現在も営んでいる商家で、様々な技法による絞り商品を東海道を通る人々に販売し、流通させてきた歴史をもつ場所です。この竹田家の部屋の壁や欄間には、プリンツ・ゴラームによる奇妙な顔の仮面がいくつも掛けられています。

仮面は古代から、宗教的な儀式や祭祀のほか、演劇や舞踏会、あるいは呪術的な目的など様々な場面で用いられ、着用する人物の人格を変容させたり、匿名的な存在に変化させたりしてきました。そしてとりわけコロナ禍以降の世界では、仮面=マスクは衛生上の用途で使用されるとともに、人間の顔や表情を覆い隠し、疫学的にも、そして社会的にも多角的な意味をもつものになりました。疫病の時代といえる現代において、プリンツ・ゴラームの不気味な仮面と、記録されたパフォーマンス・セッション、そしてそのタイトル《見られている》は、私たち全員が過ごしている状況について深く考えることを促します。個々に描かれた仮面は、パフォーマーの身体と、映像の背景に見られるドローイングの境界のように機能することになります。パフォーマーの顔はより儚いものとなる一方で、全ての動きと身体的な表現が強調されるのです。

ヴォルフガング・プリンツとミシェル・ゴラームによるアーティスト・デュオ、プリンツ・ゴラームは、2001年より活動を始めました。文化的・社会的な文脈のなかで規定される人間の振る舞いや動作に注目し、主にアーティスト二人によるライブ・パフォーマンスを通じて精神と身体の問題を提起しているほか、映像、ドローイング、オブジェ、写真、テキストによるインスタレーションなどを制作してきました。主な発表歴として、ドクメンタ14(2017、アテネ、ギリシャ/カッセル、ドイツ)、ポーラ美術館(2019、神奈川)、マッタトイオ(2021、ローマ、イタリア)などがあります。

主な作品発表・受賞歴
2022
「Mon cœur est un luth suspendu」Musée d’art contemporain de la Haute-Vienne - Château de Rochechouart(フランス)
2022
「The Survivor and the Dreamer」 ドレスデン美術館(ドイツ)
2021
「While Being Other」マッタトイオ(ローマ、イタリア)
2021
ヴィラ・マッタトイオ・ローマ賞 2020/21
2020
「My heart is a poised cithara」 Hidden Histories ローマ国立博物館 アルテンプス宮(イタリア)
2017
ドクメンタ14(アテネ、ギリシャ/カッセル、ドイツ)

展示情報

AR02

  • 国際芸術祭「あいち2022」展示風景
  • 《見られている》 2022
  • 撮影: ToLoLo studio
開館時間
10:00-17:00

※入館は閉館の15分前まで

休館日
水曜日
会場・アクセス
竹田家住宅
  • 名鉄「有松」駅下車 徒歩4分