今、を生き抜くアートのちから

ARTISTSアーティスト

山本高之と猩々コレクティブYamamoto Takayuki & Shōjō Collective

  • 2022年愛知県結成。
  • 愛知県拠点。

AC48

猩々とは、愛知県南部の一地域で開催される、主に秋の例祭に登場する大人形です。一説によると、中国から伝来した空想上の動物に由来していると言われています。頭部が張り子、胴体部分は竹を組んで形づくられ、布団を利用した衣裳をまとっており、大人がかぶると全長約3mになります。お祭りのなかを練り歩いたり、はやし立てる子供を棒を持って追いかけ回したりします。「あいち2022」のテーマカラーとして使われている「猩々緋」は、猩々の血の色で染めた色とされ、幸運をもたらす色だと信じられていました。血気盛んな戦国武将たちも陣羽織などに好んでこの色を使いました。このプロジェクトでは、アーティストであり本芸術祭ラーニング・キュレーターでもある山本高之が、コレクティブのメンバーとともに猩々がいる寺社を訪れ、専門家から話を聞くなどして、猩々とはいかなるものなのかを探りました。また、笠寺猩々保存会の久野充浩さんに伝統的な猩々の制作方法を学び、愛知県児童総合センターと協働しながら、同センターの開催プログラム参加者や県内の児童館5館に集まった小中学生と猩々を制作。2022年2月より4か月をかけて、約40体をつくり上げました。

私たちを見慣れた日常からお祭りという非日常に誘ってきた猩々。このプロジェクトでは猩々にアートという非日常へのガイド役を託し、来場者に芸術祭を地元のお祭りと同様の親しみを持ったものとして感じてもらうことを目指しています。

主な作品発表・受賞歴
アーティストで「あいち2022」ラーニング・キュレーターの山本高之を中心として「猩々コレクティブ」を結成し、愛知県の南部の一地域のお祭りに登場する大人形猩々に焦点をあてたプロジェクトを実施。

展示情報

《猩々大発生》2022

AC48

  • 国際芸術祭「あいち2022」展示風景
  • 《猩々大発生》 2022
  • 撮影: ToLoLo studio
開館時間
10:00-18:00(金曜日は20:00まで)

※入館は閉館の30分前まで

休館日
月曜日(祝休日は除く)
会場・アクセス
愛知県美術館ギャラリー(8F)
  • 東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩3分
  • 瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩3分