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アーティストトーク(許家維(シュウ・ジャウェイ)、黒田大スケ) 及びワークショップ(黒田大スケ)を開催します

  • 2022年9月28日

 国際芸術祭「あいち2022」の参加アーティストである許家維(シュウ・ジャウェイ)と黒田大スケは、作品制作に協力をいただいたINAXライブミュージアムの技術研究員の方と、作品の出発点からその過程といった作品誕生までの舞台裏を語るアーティストトークを開催します。
 また、黒田大スケは、常滑の風景や逸話をモチーフに、INAXライブミュージアム協力のもと作成した『とこなめの笛』を参加者全員で一斉に吹くワークショップを開催します。

※INAXライブミュージアム:株式会社LIXILが運営する土とやきものの魅力を伝える「体験・体感型」ミュージアム。「窯のある広場・資料館」など6館から成る。
所在地:愛知県常滑市奥栄町 1-130
TEL:0569-34-8282
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始

1 概要
(1)アーティストトーク
 ア 許家維(シュウ・ジャウェイ)
 「常滑と《土の工藝(アースクラフト)》について」 ※逐次通訳あり
 同氏による、「マインクラフト」をプラットフォームにしたVR作品《土の工藝(アースクラフト)》には、陶器産業によって発展した街並みや登り窯、中部国際空港、黄色いレンガで覆われた旧帝国ホテルなど、常滑市にゆかりのあるモチーフが数多く登場します。また、インスタレーションの一部になっている「スクラッチタイル」は、INAXライブミュージアムとのコラボレーションによって実現しました。
 (ア)日時
   2022年10月10日(月・祝) 午後4時から午後5時まで
 (イ)会場
   INAXライブミュージアム 「世界のタイル博物館」講義室
 (ウ)登壇者(予定)
   許家維(シュウ・ジャウェイ)【「あいち2022」参加アーティスト】
   芦澤忠【INAXライブミュージアム「やきもの工房」技術研究員】
 (エ)参加人数
   30名程度(先着順・事前予約不要)
 (オ)参加費
   無料

 イ 黒田大スケ
 「彫刻・ゲニウス・ロキⅡ」
 長期に渡って常滑に滞在し、「彫刻」を起点に歴史や地域を作品化してきた同氏が、本芸術祭では、常滑の窯業の歴史にインスピレーションを受け、映像作品やレリーフ、土笛など、7種の新作を制作し、古い窯が残る旧青木製陶所に展示しました。
 (ア)日時
   2022年10月10日(月・祝) 午後6時30分から午後7時30分まで
 (イ)会場
   INAXライブミュージアム 「窯のある広場」
   ※雨天の場合は、「世界のタイル博物館」講義室
 (ウ)登壇者(予定)
   黒田大スケ【「あいち2022」参加アーティスト】
   芦澤忠【INAXライブミュージアム「やきもの工房」技術研究員】
 (エ)参加人数
   60名程度(先着順・事前予約不要)
   ※雨天の場合は、30名程度
 (オ)参加費
   無料
    
(2)ワークショップ
 黒田大スケ「ふえフェス」
 ふえフェス.jpg
 「ふえフェス」 イメージ図
 
 長期に渡って常滑に滞在し、「彫刻」を起点に歴史や地域を作品化してきた同氏が、常滑の風景や逸話をモチーフに、約300個にもおよぶ土笛をINAXライブミュージアム協力のもとに制作しました。
 このワークショップでは、伊奈製陶株式会社(のちの株式会社INAX(現:株式会社LIXIL))の創業者・伊奈長三郎の命日である10月10日の夕刻に、大小300個から成る『とこなめの笛』を参加者全員で一斉に吹きます。この地の歴史の断片を奏でることを通して、常滑のゲニウス・ロキ(地霊)を鎮魂し、芸術祭の終了を祝福します。
 また、本ワークショップに合わせて、INAXライブミュージアムでは、故人(伊奈長三郎氏)を偲び常滑のやきものの歴史に思いをはせるライトアップ「陶の灯(とうのともしび)」を開催します。

 ア 日時
   2022年10月10日(月・祝) 午後5時30分から午後6時15分まで
   ※受付は午後5時から「煙突テラス」で行います。
   ※ライトアップは午後6時頃の予定です。
 イ 会場
   INAXライブミュージアム 「窯のある広場」
   ※小雨決行(雨天の場合は「世界のタイル博物館」エントランス)
 ウ 参加人数
   300名程度(先着順・事前予約不要)
   ※雨天の場合は、100名程度
 エ 参加費
   無料
 オ 参加特典
   参加者全員に、使用した土笛を進呈します(おひとり様1個)

<参 考>

〇許家維(シュウ・ジャウェイ)
 1983年台中(台湾)生まれ。台北(台湾)拠点。
 ル・フレノワ国立現代芸術スタジオ(フランス)を卒業後、アーティスト、映像作家、キュレーターとして現代アートと映像の言語を融合させ、映像制作の裏にある複雑な制作メカニズムを解き明かす作品を発表。作品を通して従来の歴史的ナラティブで見落とされ排除されてきた人間、素材、場所のつながりを紡ぎ出す。これまでに開催した個展は、Liang Gallery(2021年、台北、台湾)、「銅鐘藝術賞:熊䤕、鹿、馬來貘與東 印度公司」国立台北教育大学博物館(MoNTUE)(2019年、台湾)、「MAMスクリーン009」森美術館 (2018年、東京)。シンガポール・ビエンナーレ(2019年)、「A Tale of Hidden Histories」アイ・フィルムミュージアム(2019年、アムステルダム、オランダ)、そして上海、光州、佂山、シドニー(2018年)のビエンナーレにも参加。さらに「台湾国際ビデオアート展」鳳甲美術館(2018年、台北、台湾)のキュレーター、「2019 アジア・ アート・ビエンナーレ」国立台湾美術館(台中)の共同キュレーターをホー・ツーニェンと務める。

シュウジャウェイ①.jpg
国際芸術祭「あいち2022」 展示風景
許家維(シュウ・ジャウェイ)《アースクラフト》2022
©︎ 国際芸術祭「あいち」組織委員会
撮影:ToLoLo studio

シュウジャウェイ②.jpg
国際芸術祭「あいち2022」 展示風景
許家維(シュウ・ジャウェイ)《アースクラフト》2022
©︎ 国際芸術祭「あいち」組織委員会
撮影:ToLoLo studio

〇黒田大スケ
 1982年京都府生まれ。京都府拠点。
 様々なリサーチを通じて、社会の中に佇み忘れられ無視された幽霊のような存在を見出しビデオやインスタレーションとして姿を与えるような作品をつくる。近年は自らが長く学び、制作の拠り所としてきた「彫刻」について、各地でリサーチを進めその再解釈を試みている。主な個展に「未然のライシテ、どげざの目線」京都芸術センター(2021年)、「ハイパーゴースト・スカルプチャー」Kanzan Gallery(2019年、東京)、「不在の彫刻史2」3331 Arts Chiyoda(2019年、東京)。グループ展に「対馬アートファンタジア2020-21」対馬市内各所(2021年、長崎)、「本のキリヌキ」瑞雲庵(2020年、京都)、「瀬戸内国際芸術祭2016」小豆島(香川)など。

黒田大スケ①.jpg
黒田大スケ
国際芸術祭「あいち2022」展示風景
©︎ 国際芸術祭「あいち」組織委員会
撮影:ToLoLo studio

黒田大スケ②.jpg
国際芸術祭「あいち2022」展示風景
黒田大スケ《とこなめの笛》2022
©︎ 国際芸術祭「あいち」組織委員会
撮影:ToLoLo studio