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足立 智美Adachi Tomomi
- 1972年石川県生まれ。
- ベルリン(ドイツ)拠点。
AC19
AC54
AC55
展示情報
公演情報
パフォーマー/作曲家、音響詩人、楽器製作者、視覚芸術家。その多彩なスタイルで知られ、自身の声とエレクトロニクスによる作品、音響詩、即興演奏、現代音楽作品の上演から、サイト・スペシフィックな作曲、器楽作品、技術を持たない人々のための合唱曲などを、テート・モダン(ロンドン、英国)、ハンブルガー・バーンホフ美術館(ベルリン、ドイツ)、ポンピドゥー・センター(パリ、フランス)、ベルリン・ポエジー・フェスティバル(ドイツ)など世界各地で発表している。その作品には自作のインターフェイスから、人工知能、脳波、人工衛星、ツイッター、骨折、超常現象までもが用いられる。
現代美術展では、音響、映像、ホログラム、3Dプリント技術などを駆使しながら、文字を見る、読む、聴く、触る、といった行為が絡み合う空間を構成する。
パフォーミングアーツ公演では、ジョン・ケージの晩年の作品である『ユーロペラ3&4』を演出する。また音響詩をはじめとするソロ・パフォーマンスを行う。
- 主な作品発表・受賞歴
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- 2021
- オペラ『ロミオがジュリエット』文化庁芸術祭、音楽部門大賞受賞(関西参加公演の部)
- 2019
- アルス・エレクトロニカ、リンツ(オーストリア)、優秀賞受賞
- 2012
- DAADベルリン芸術家プログラム招聘
- 2009
- ACCの招聘によりニューヨーク滞在
- 2007
- 『ユーロペラ5』(日本初演)演出、サントリーサマーフェスティバル、東京
展示情報
AC19
声によるパフォーマンスを展開する足立智美は、しばしばマイクで集音した声を彼自身の身振りと連動するシステムを通じて、音響的に変化させていきます。そこでは、詩の意味内容よりも発声的な側面を重視する、音響詩の歴史が参照されています。また足立はパフォーマンスのほかに、自ら楽器を制作したり、音響をともなうインスタレーションも発表したりしています。近年はドイツを拠点として活動しながら、テート・モダン、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館、ポンピドゥー・センターなどヨーロッパ各地で作品を発表し続けています。本芸術祭ではジョン・ケージによる『ユーロペラ3&4』の演出とソロ・パフォーマンスの公演を行うとともに、愛知県美術館の展示室でインスタレーションを発表します。
天井から吊るされた3Dプリント、壁面に掲げられた巨大なデジタル・ドローイング、そしてキューブ型のスクリーン内に繰り広げられる映像とホログラムを通じて、足立は文字の潜在的な可能性を探っています。3Dプリントされた文字は、これまで技術的な制約により平面に印刷されてきた文字が、三次元的に展開されていく可能性、言い換えれば、文字が見るものから触るものへと変化していく可能性を示しています。二次元の平面に表されたデジタル・ドローイングでは、「Silence」という言葉が、騒々しいほどに繰り返されています。ここでは従来の文字が、形のうえでは線の集合であること、それが組み合わされることで意味をもった音を指し示すことが改めて意識させられます。キューブ型のスクリーン内にホログラムとして現れる文字は、音響詩の先駆者である、20 世紀前半のロシア・アヴァンギャルドや日本のMAVOの詩を参照したものです。スクリーンには、三次元的に浮かび上がるこれらの詩を解釈した、足立自身のパフォーマンスが映し出されています。
- 開館時間
- 10:00-18:00(金曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
- 月曜日(祝休日は除く)
- 会場・アクセス
- 愛知県美術館(10F)
- 東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩3分
- 瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩3分
公演情報
『音響詩ソロ・パフォーマンス』
音楽
AC54
- 会場・アクセス
- 愛知県芸術劇場 大リハーサル室 (B2)
- 東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩5分
- 瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩5分
公演情報
『ユーロペラ3&4』
音楽
AC55
- 日時
- 8月13日(土)17:00
8月14日(日)15:00◆◆= 託児サービスあり
- 上演時間
- 約120分
- チケット料金
- 一般 3,800円
U25 2,500円・当日券は、一般・U25一律で、+500円となります。
- 注意事項
- 未就学児入場不可
託児サービス- 利用料:
- 児童1人につき、1,000円
- 対象:
- 3歳から就学前までの児童
- 会場・アクセス
- 愛知県芸術劇場 小ホール (B1)
- 東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩5分
- 瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩5分
関連情報
- 関連写真