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(募集終了)ラーニング・プログラム「世界と愛知を知るためのリサーチ」②『"ほの国"を知るためのプロジェクト(仮)』井上唯のリサーチメンバーを募集します

  • 2021年10月19日
  • 募集

(募集は終了しました)

ラーニング・プログラム「世界と愛知を知るためのリサーチ」は、芸術祭の開催地である愛知という土地にまつわる様々な事柄をテーマに取り上げ、我々が現在立っている場所について明らかにしながら、「世界とは何か」という謎に迫るリサーチをベースにしたプログラムです。
このプログラムでは、アーティスト等がリサーチリーダーとなり、公募による参加者たちとフィールドワークなどの活動を通して、様々な視点から愛知を発見するプロジェクトを実施します。

このたび、アーティスト・井上唯がリサーチリーダーとなる『"ほの国"を知るためのプロジェクト(仮)』を開始し、リサーチメンバーを募集します。

プロジェクトの詳細や参加申し込みについては、こちらをご覧ください。

プロジェクトに寄せて リサーチリーダー・井上唯(アーティスト)
民俗学者の柳田國男は、渥美半島の伊良湖岬で遥か南方の島から漂流してきた椰子の実を発見したことから、私たち日本人の祖先や文化が南方から黒潮に乗ってやってきたのではないかという説を生み出しました。また、東三河を貫く豊川は、内陸や山間部と海を結ぶ運搬路としても発展し、川を横断するルートで道が整備されてからは東西を結ぶ交通の要衝となっていきました。

"ほの国"=東三河地方でのリサーチを通して、人、文化、モノがダイナミックに行き交っていた海や川に焦点を当てつつ、この地域の気候風土、そこから育まれてきた風景や人々の営みを大きな繋がりで捉えていくことで、私たちのルーツやこの世界の在り方を探るプロジェクトに発展させていきたいと考えています。海岸の漂着物、貝殻、石などを収集したり、地域の方や専門家から話を聞いたり、技を習ったり、身体やモノを通してみんなの思考と想像力を行き来させながら、プロジェクトの方向性と発表方法を模索していきます。


【リサーチリーダープロフィール】
井上唯
愛知県豊橋市生まれ。滋賀県在住。
自然と関わるなかで生み出されてきた人間の営みや知恵にワクワクし、そこから学びつつ新たな視点で捉えていくことで、この世界の仕組みや目に見えない繋がりを"モノ"を介して想起させるような光景をつくり出したいと考えている。普段の暮らしの中で様々なモノを収集したり、それらを使って、作ったり、繕ったり、遊んだりと、素材と対話しながら手を動かしていくことを軸に<生活>と地続きにある<制作>の在り方を模索している。主な展覧会に「Soft Territory かかわりのあわい」滋賀県立美術館(2021年)、「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017」(神奈川)、「SOKO LABO」瀬戸内国際芸術祭2016(香川)などがある。
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《"暮らし"と"作る"のあわい》2021 Photo:Koji Tsujimura