レニ・リーフェンシュタール
『民族の祭典』(「オリンピア」第一部)

  • 協力:株式会社アイ・ヴィー・シー

1936年にナチス政権下のドイツで開催された夏季オリンピック、ベルリン大会の公式記録映画「オリンピア」の第一部。この大会で初めて実施された聖火リレーや、開会式、各種陸上競技が映される。スポーツをスペクタクルに捉えるための、大かがりな移動撮影や高速度撮影など、当時の先端的な映像表現が評価され、1938年のヴェネツィア国際映画祭で最高賞を獲得。映画史上に残るスポーツ映画の金字塔となった反面、プロパガンダに活用された映画として、監督を務めたレニ・リーフェンシュタールと共に、常に評価が分かれる。

『民族の祭典』(「オリンピア」第二部)

  • 協力:株式会社アイ・ヴィー・シー

1936年にナチス政権下のドイツで開催された夏季オリンピック、ベルリン大会の公式記録映画「オリンピア」の第二部。選手村での選手たちのリラックスした様子や、水泳競技などが中心に描かれるが、第一部の『民族の祭典』と同様に、その映像表現から充実した制作体制と潤沢な予算を伺わせる。美的表現を追求したリーフェンシュタールは、フィルムを反転させた現像や、同じ映像素材の使い回し、競技の再撮影も積極的に行っている。本作は、素朴な記録のように見える表現が、いかに演出され、我々にイメージを植え付け、歴史に残されていくかという問題を孕んでいる。

レニ・リーフェンシュタール

  • 1902年ベルリン(ドイツ)出身
  • 2003年ペッキング(ドイツ)にて没
  • CC-PD

ドイツの映画監督、写真家。山岳映画の先駆者であるアーノルド・ファンクの映画に出演し、俳優として活動したのち、1934年のナチス党大会の記録映画『意志の勝利』(1935)と、1936年のベルリン・オリンピックの記録映画「オリンピア」(『民族の祭典』『美の祭典』)(1938)が、ナチス政権のプロパガンダ映画として機能したことから生涯にわたり強い非難を浴びる。第二次世界大戦後、作品において追求したのは、芸術であり美でありプロパガンダではないという主旨の発言を繰り返しており、没するまで彼女には戦争責任への加担の意識はなかった。

主な作品発表・受賞歴

1932
『青の光』
1933
『信念の勝利』
1935
『意志の勝利』
1954
『低地』
2002
『ワンダー・アンダー・ウォーター 原色の海』