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国際芸術祭あいち2025、テーマ:灰と薔薇のあいまに、会期:2025年9月13日(土)から11月30日(日)79日間、会場:愛知芸術文化センター/愛知県陶磁美術館/瀬戸市のまちなか国際芸術祭あいち2025、テーマ:灰と薔薇のあいまに、会期:2025年9月13日(土)から11月30日(日)79日間、会場:愛知芸術文化センター/愛知県陶磁美術館/瀬戸市のまちなか

展示・公演等

ブラック・グレース

Black Grace

  • パフォーミングアーツ
  • 愛知芸術文化センター

公演情報

日本初演ダンス
『Paradise Rumour(パラダイス・ルーモア)
  • 『Paradise Rumour』 2023
  • Photo: Duncan Cole
  • 『Paradise Rumour』 2023
  • Photo: Toaki Okano
  • 『Paradise Rumour』 2023
  • Photo: Duncan Cole
  • 『Paradise Rumour』 2023
  • Photo: Duncan Cole
  • 『Paradise Rumour』 2023
  • Photo: Duncan Cole
太平洋の島々に対する“楽園”のイメージにひそんだ“偽り”を問う躍動的なダンス・パフォーマンス、日本初上演。

サモアなどの太平洋の島々や、アオテアロア/ニュージーランドの先住民であるマオリ等にルーツを持つメンバーで構成されたダンスカンパニーの20年ぶりとなる来日公演。太平洋の島々の楽園(パラダイス)としてのイメージの裏にある、差別や偏見にさらされる移民コミュニティの歴史。彼らが辿った道のりを「希望と抵抗」「悲しみと受容」「抑圧と解放」「信仰と危機」を象徴する4人のダンサーたちが躍動感溢れる力強い動きで表現する。

日時
  • 託児サービスあり
  • 託児サービスあり
  • 託児サービスあり
  • 終演後トークあり※
  • リラックス・パフォーマンス公演
  • 託児サービスあり

※ゲスト:唐津絵理(愛知県芸術劇場芸術監督)

会場

愛知県芸術劇場 小ホール(B1F)
(名古屋市東区東桜1-13-2)

上演時間

70分

使用言語

ノンバーバル一部英語(日本語訳配布あり)

チケット料金
一般
3,500円
U25
2,000円

※当日券は、一般・U25一律で前売券価格+500円
※前売券のみ、ペアチケットを6,500円で販売

チケット購入

座席

自由席

キャスト・スタッフ
演出、振付:
ニール・イェレミア ONZM(ブラック・グレース 芸術監督)
パフォーマー:
デミ・ジョー・セホ、ロドニー・タイレル、フアオ・トゥトゥル・フェイス・シュスター、ヴィンセント・ファラネ、レキ・ジャクソン・ボーク、デイジャ・ヴコーナ、ジャスティス・カロロ
作曲:
ファイウム・マシュー・サラプ(アノニユーズ)
照明:
ジャックス・メッセンジャー
⾐装:
ティナ・トーマス
メイク:
キキ・スタナーズ

シャルジャ美術財団委嘱作品

助成:
クリエイティブ・ニュージーランド
紹介動画
公演チラシ

公演チラシを読む(PDF/1.5MB)

プロフィール・作品情報

  • 1995年タマキ・マカウラウ/オークランド(アオテアロア/ニュージーランド)で結成。
    タマキ・マカウラウ/オークランド(アオテアロア/ニュージーランド)拠点。

太平洋の島々や、アオテアロア(ニュージーランド)の先住民であるマオリ等にルーツを持つメンバーで構成されたダンスカンパニー。サモアルーツの創設者ニール・イェレミアは、1995年の設立以来ニュージーランドを代表する存在として、南太平洋の伝統的な踊りや儀式的な動きをコンテンポラリーダンスと融合させた独自のスタイルで国際的に高く評価されている。来日公演は2005年以来20年ぶり。今回は、2023年の第15回シャルジャ・ビエンナーレにおける世界初演後、ハリス・シアター(シカゴ)をはじめとする米国ツアーや、セント・ジェームズ・シアター(ウェリントン)ほか各地で好評を博した『Paradise Rumour (パラダイス・ルーモア)』を上演する。
太平洋の島々に投影された『パラダイス(理想郷)』という幻想と、南太平洋地域において差別や偏見に晒されるさまざまな移民コミュニティが直面した現実(ごまかし、欺瞞)との対比をテーマに、本作は、西洋の宣教師たちが初めて島々に足を踏み入れた時代から現代に至るまでの、個人と共同体の記憶を交差させながら描き出す。希望と抵抗、悲しみと受容、抑圧と解放、信仰と危機といった複雑な感情の交錯を、4人のダンサーが力強く、躍動感に満ちた動きで表現する。
いまだ世界各地で続く移民や先住民への差別的言説に対し、『Paradise Rumour』は過去と現在の旅の中で問いかける。「あれから、私たちはどこまで前進したのか?」と。

主な発表歴
2023
『Paradise Rumour』第15回シャルジャ・ビエンナーレ「Thinking Historically in the Present」(アラブ首長国連邦)
2022
『O Le Olaga – Life』ジェイコブズ・ピロウ・ダンスフェスティバル2022(マサチューセッツ、米国)
2018
『Crying Men』ASBウォーターフロントシアター(オークランド、ニュージーランド)
2016
『As Night Falls』ヘラルド・シアター(オークランド、ニュージーランド)
2012
『Vaka』第9回釜山ダンスフェスティバル(韓国)
キャスト・スタッフ
クリエイティブチーム
Neil Ieremia, ONZM (ニール・イェレミア)
演出、振付

ニール・イェレミアは、ニュージーランドで最も熟練した振付師とたたえられ、創造的な起業家として、また、インスピレーションを与えるリーダーとして認められている。ダンスシーンに他とは異なる視点と新鮮な“声”を提供したいという意欲を持って、イェレミアは1995年にブラック・グレースを設立し、以来、ニュージーランドのコンテンポラリーダンスの様相を変え、ブラック・グレースを最も有名で象徴的な文化ブランドのひとつに成長させた。彼のダンスカンパニーはニュージーランド全土を巡業し、新たな観客を獲得しながら、ダンスに対する新しい認識をもたらしている。彼の作品はまた、オーストラリア、ヨーロッパ、アジア、北アメリカと、国際的な舞台でも発表されている。イェレミアは2005年に芸術桂冠賞を受賞し、2016年にはダンスへの貢献が認められてニュージーランド功労勲章を授与された。

Faiumu Matthew Salapu aka Anonymouz (ファイウム・マシュー・サラプ(アノニユーズ))
作曲

ファイウム・マシュー・サラプ/別名アノニユーズは、オーディオ制作において幅広いキャリアを積み、録音音楽、演劇、オーケストラ、ダンス、アーバン、映画、テレビ、ラジオ、ニューメディアなど、賞に輝いた多様なプロジェクトに携わっている。2021年には、オークランド市庁舎で行われたニュージーランド政府のパシフィカと呼ばれる太平洋諸国出身の人々への公式謝罪の式典のオープニング・サウンドデザインという歴史的プロジェクトの制作を委嘱された。彼がTha Movementの『The Undisciplined Son - EP』のためにプロデュースしたトラック「Masta」は、ドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソン主演の2019年ハリウッドの大ヒット映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のサントラと公式サウンドトラック再生リストに採用された。

JAX Messenger (ジャックス・メッセンジャー)
照明

ジャックス・メッセンジャーは、照明のプロとして輝かしいキャリアを築き、オペラ・フィラデルフィア、モンテカルロ・トロッカデロ・バレエ団、ワシントン・バレエ団、サンフランシスコ・オペラなどの舞台照明をデザインしてきた。照明のアシスタント・ディレクターとして、ニューヨーク・シティ・オペラのオペラ4作品とサンフランシスコ・オペラのオペラ48作品の照明を手がけ、照明監督として、世界中の何百もの会場でブラック・グレース、ワシントン・バレエ団、モンテカルロ・トロッカデロ・バレエ団のツアーを監督してきた。ブラック・グレースでは『Crying Men』『Kiona and the Little Bird Suite』『O Le Olaga – Life』『Fatu』、『Handgame』『Paradise Rumour』の照明デザインを手がけている。

Tina Thomas (ティナ・トーマス)
⾐装

ティナ・トーマスは、クライストチャーチのティナ・トーマス・コスチューム(2010年設立)の創設ディレクターであり、演劇、映画、バレエ、オペラ、テレビの分野で25年以上の経験を持っている。『ロミオとジュリエット』『マクベス』『レント』『マダガスカル・ザ・ミュージカル』『We Were Dangerous』などの高く評価されている作品や、『ライオンキング』などの国際ツアーの舞台デザインを手掛けてきた。2018年のニュージーランド・デザイン・アワードや2019年の国際コンペティション「World of Wearable Art NZ Design Award」のMythology部門第3位など、数々の賞を受賞している。トーマスの衣装は、その創造性、精密さ、そしてキャラクターを輝かせるストーリーテリングが高く評価されている。

Kiekie Stanners (キキ・スタナーズ)
メイク

キキ・スタナーズは、ファッション、セレブリティ、広告、コマーシャルのメイクアップで20年以上の経験を持つニュージーランドを代表するメイクアップ・アーティスト。M·A·Cコスメティックスのグローバル・シニア・アーティストを務め、ロンドン、ミラノ、パリなどの主要なファッションウィークでメイクアップを手がけ、上海、オーストラリア、ニュージーランドのファッションウィークでビューティ・ディレクターを務めた。2015年にニュージーランド・メイクアップ・アーティスト・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した彼女の作品は、ファッション誌『VOGUE』や『BLACK』など国際的な出版物のほか、M·A·Cのキャンペーンにフィーチャーされている。

パフォーマー
Demi-Jo Sefo (デミ・ジョー・セホ)

オーストラリア出身。フィリピンとマレーシアにルーツを持つ。2015年にニュージーランド・スクール・オブ・ダンスを卒業し、ダンス・パフォーマンスのディプロマを取得。2016年にブラック・グレースのフランスおよびオランダ公演『Human Language』『Mother Mother』『Gathering Clouds』にてプロデビューを果たす。
『Another Letter from Earth』『As Night Falls』『Crying Men』にも出演しニュージーランド各地、台湾、アメリカ、アラブ首長国連邦のツアーに参加。

Rodney Tyrell (ロドニー・タイレル)

サモア系。オークランド西部で育ち、10代のころにダンスに出会い、文化的な公演やヒップホップのパフォーマンスに出演。2015年に舞台芸術・映像芸術学士号(コンテンポラリーダンス専攻)を取得。2017年、ブラック・グレースとのアメリカ公演でプロデビューを果たす。
ブラック・グレースの『As Night Falls』『Pati Pati』『Minoi』『Mother Mother』に出演したほか、『Crying Men』『O Le Olaga - Life』『Paradise Rumour』ではオリジナル・キャストメンバーとして参加。

Fuaao Tutulu Faith Schuster (フアオ・トゥトゥル・フェイス・シュスター)

サモア生まれ・育ち。初めてのダンス経験は伝統舞踊シヴァ・サモアであった。2008年にニュージーランドへ移住し多数のヒップホップ大会に出場。2019年に舞台芸術・映像芸術の学士号を取得。複数のダンスアカデミーで指導経験を持つ。
2021年に大規模なデジタル没入型体験である『The Art of Black Grace ⅕』で初めてブラック・グレースとコラボした。その後、『The Outsiders’ Ball』に出演し、ブラック・グレースの2022年米国ツアーではリハーサル・アシスタントを務めた。『Paradise Rumour』ではアラブ首長国連邦、米国、アオテアロアのツアーに参加。

Vincent Farane (ヴィンセント・ファラネ)

サモア系。2019年にマヌカウ工科大学でクリエイティブアーツ/舞台芸術の学士号を取得して卒業。ダンス以外にも多方面に興味を持ち、演劇、テレビ、音楽、青少年育成の分野でも活動。ヨーロッパ、アジア、南北アメリカ各地でさまざまなプロジェクトに出演している。
ブラック・グレースには2022年の米国ツアーで初めて参加し、アラブ首長国連邦のシャルジャでの『Paradise Rumour』の初演とその後のツアーにも出演している。

Leki Jackson-Bourke (レキ・ジャクソン・ボーク)

ニウエ、トンガ、サモアの血を引いており、多分野にわたるクリエイティブ/パフォーミング・アーティストとして賞に輝いている。パシフィック・シアターの複数の作品を通じてニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパ、太平洋諸国を巡業した。
2018年ニール・イェレミアとブラック・グレースがプロデュースした無料のパシフィック・アート・フェスティバル「ザ・ゲリラ・コレクション」のために『Tick Tick Boom!』の振り付けを手がけ、それ以来、ブラック・グレースと国内外のツアーを数多くこなしている。

Deija Vukona (デイジャ・ヴコーナ)

フィジー、ニュージーランド、ヨーロッパ、アメリカの血を引くタウランガ生まれのムーブメント・アーティスト。2023年にダンスパフォーマンスのディプロマとダンスのディプロマを取得して卒業。ニュージーランドを拠点とする他のいくつかのダンスカンパニーとの契約を経て、2024年にブラック・グレースの新人ダンサー育成プロジェクト「Company B」のオーディションに合格、本ツアーがヴコーナにとって初の海外公演となる。

Justice Kalolo (ジャスティス・カロロ)

ジャスティス・カロロは、サモア系の21歳。アメリカ領サモアのパゴパゴで生まれ、サモアのアライパータにあるウルトギア村の出身。その後、ニュージーランドのウェリントンにあるロワー・ハットで育った。彼は教会を通して初めてライブパフォーマンスを体験し、それがきっかけで、トイ・ファカアリ・ニュージーランド演劇学校で学び、2024年に卒業した。ジャスティスは、ブラック・グレースのカンパニーBによる2025年の『Rage Rage』に出演した。

ミート・ザ・アーティスト ゲスト
ゲスト
唐津絵理
愛知県芸術劇場 芸術監督(アーティスティックディレクター)・常務理事

お茶の水女子大学文教育学部舞踊教育学科卒業、同大学院人文科学研究科修了。舞台活動を経て1993年より日本初の舞踊学芸員として愛知芸術文化センターに勤務。2010-16年あいちトリエンナーレのキュレーター(パフォーミング・アーツ) 、2020年よりDance Base Yokohamaアーティスティックディレクター等も兼務。大規模な国際共同製作から実験的パフォーマンスまで、企画招聘した作品やプロジェクトは200を超える。愛知県芸術劇場にてプロデュースした作品の受賞歴多数、国内外ツアーも多数開催している。最近ではフランス、香港、アメリカ等の劇場やフェスティバルから招聘された。令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門) 受賞。著書に『身体の知性』等。

鑑賞サポート

【観劇に際してのご注意】
  • 作品の上演言語は一部英語です。観劇に際しては、セリフの日本語訳を記載したハンドアウトを配布します。
  • 未就学のお子様も観劇いただけます。未就学児は同伴者の膝の上での鑑賞は無料、座席が必要な場合は有料です(U25チケットを利用いただけます)。保護者の方のみ観劇をご希望の場合には、託児サービスをご利用ください。
  • 車いすでご来場の方は、アイ・チケット《TEL 0570-00-5310》までご連絡ください。
【託児サービス】
託児サービスを実施します。原則事前申し込みが必要です。詳細は、託児サービスのご案内をご覧ください。
【ミート・ザ・アーティスト(対象公演: )】
上演後に会場にて出演者・演出家等によるトークを実施します。該当回をご観劇の方はそのまま参加いただけます。予約は不要です。
  • 日英の逐次通訳があります。
  • UDトークによる文字支援をします。
【リラックス・パフォーマンス(対象公演: )】
鑑賞マナーをゆるくする「リラックス・パフォーマンス」を実施します。少し声が出たり、途中入退場したりしても大丈夫です。
ロビーに休憩エリアや舞台が鑑賞できるモニターを設置します。
詳細は、リラックス・パフォーマンスをご希望の方へをご覧ください。