アーティスト

カマラ・イブラヒム・イシャグKamala Ibrahim Ishag

  • 1939年オムドゥルマン(スーダン)生まれ。シャルジャ(アラブ首長国連邦)、ハルツーム(スーダン)拠点。

先駆的なアーティストとして知られるカマラ・イブラヒム・イシャグは、スーダンの芸術運動ハルツーム派の一員として、アフリカのモダニスト達の芸術に関する議論に大きな影響を与えた。イシャグはまたスーダンの伝統的な美意識に異を唱えるクリスタリスト派の創設メンバーでもあり、独自の芸術言語を用いて現実と欺瞞、精神性と神性、女性に対する支配や束縛といったテーマを探求している。自然やスーダンのザール信仰の憑依儀礼に着想を得たイシャグの作品には、歪んだ人物が描かれることが多い。何かに閉じ込められているようなその姿は、スーダンやアフリカ地域の女性たち、世界中に離散したアフリカの女性たちの、変化に翻弄された人生を想起させる。イシャグの作品はニューヨーク近代美術館やシャルジャ美術財団に収蔵されている。2019 年にプリンスクラウス文化賞の最高賞を受賞。

主な発表歴
2024–25
「Vital Signs: Artists and the Body」ニューヨーク近代美術館(米国)
2022–23
個展「Kamala Ibrahim Ishag: States of Oneness」サーペンタイン・サウス・ギャラリー(ロンドン、英国)
2016–17
個展「Women in Crystal Cubes」ギャラリー4、アル・ムレイハ・アートスペース、シャルジャ美術財団(アラブ首長国連邦)
  • 《People in Crystal Cubes》 1984
  • Photo: Shanavas Jamaluddin
  • Courtesy of the Sharjah Art Foundation
  • Collection of Sharjah Art Foundation