アーティスト

ダラ・ナセル
Dala Nasser

  • 1990年スール(レバノン)生まれ。ベイルート(レバノン)拠点。

多様な素材を用いて、抽象概念とオルタナティブなイメージを表現する芸術家、ダラ・ナセルは絵画、パフォーマンス、そして映画などのジャンルを横断した作品を手掛ける。ナセルの作品は、資本主義と植民地主義的な搾取の結果として悪化していく環境、歴史、政治的な状況に、人間と人間以外のものがどのように関わり合っているかを探求する。ナセルは、伝統的な風景画の広大な視点とは対照的に、土地をインデックス的に捉えた絵画で、政治や環境における侵食に焦点を当てる。彼女は自らの作品を通して、人間の言葉が届かない中で環境がゆっくりと侵され、侵略せし者が搾取を行い、インフラが崩壊する様子を、人間以外のものの視点から表現する。

発表歴
2023
個展「Adonis River」ルネサンス協会(シカゴ、米国)
2023
第15回シャルジャ・ビエンナーレ(アラブ首長国連邦)
2022
第58回カーネギー・インターナショナル、カーネギー美術館(ピッツバーグ、米国)
2022
「The Dead Shall be Raised」ポンピドゥー・センター(パリ、フランス)
2022
個展「Red in Tooth」ケルン美術協会(ドイツ)
  • Adonis River
  • 2023
  • Commissioned by the Renaissance Society, University of Chicago, with support from the Graham Foundation and Maria Sukkar; courtesy of the artist