アーティスト

加藤泉Kato Izumi

  • 1969年島根県生まれ。東京都拠点。

加藤泉の絵画や彫刻には、未分化な原始生物、胎児、動物、またはそれらのハイブリッドのような存在が表象されている。人間、自然、環境をめぐる根源的な関係が見出される彼の作品は、胎内回帰を想起させながら、新たな神話的物語を紡ぎ出しているようでもある。2007年の第52回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展「Think with the Senses – Feel with the Mind. Art in the Present Tense」に選出されたのをきっかけに、国内外で精力的に発表を行う。近年では、木彫に彩色を施した従来の彫刻に加え、ソフトビニール、プラモデル、石、布地、アルミニウム、ブロンズも素材に加わり、加藤の絵画の意識はソフト・スカルプチャーやインスタレーションへと拡張している。

主な発表歴
2022–23
個展「寄生するプラモデル」ワタリウム美術館(東京)
2021–22
個展「STAND BY YOU」SCAD Museum of Art(サバンナ、米国)
2019–20
個展「LIKE A ROLLING SNOWBALL」原美術館/ハラ ミュージアム アーク(東京/群馬)
2019
個展「Izumi Kato」カーサ ワビ財団(プエルト・エスコンディード、メキシコ)
2018
個展「Izumi Kato」レッドブリック美術館(北京、中国)
  • 《無題 Untitled》 2023
  • Photo: 岡野圭
  • © 2023 Izumi Kato