アーティスト

太田三郎Ota Saburo

  • 1884年愛知県生まれ。1969年東京都にて没。

愛知県西春日井郡(現在の清須市)に生まれ、上京して黒田清輝に洋画を、寺崎廣業に日本画を学んだ。第7回文展入選後、フランス留学を経て帝展審査員に就き、画壇に存在感を示した。戦後は中央とは距離を置き、1946年に中部日本美術協会を設立して委員長に就任。作家たちの発表の場を求める美術館建設運動を主導し、1955年の愛知県文化会館開館を機に美術科長の職に就いて、美術館運営の舵取りをしながら地域文化の発展に尽力した。和洋の絵画に加え挿画や文筆にも長け、広く美術を普及した人物でもある。

主な活動歴
1913
「第7回文部省美術展覧会」竹之台陳列館(東京)
1933–34
帝国美術院展覧会審査員に就く
1946–50
中部日本美術協会委員長の職に就く
1955–60
愛知県文化会館美術科長の職に就く
2024
「清須ゆかりの作家 太田三郎 博学多彩の画家として」清須市はるひ美術館(愛知)
  • 《東山動物園猛獣画廊壁画 No. 1》 1948
  • 名古屋市美術館蔵