アーティスト

冨安由真Tomiyasu Yuma

  • 1983年広島県生まれ。東京都拠点。

冨安由真は、心霊や超常現象、夢など不可視なものや科学では解明されていない事象を手掛かりに、現実と非現実の境目を探る作品を制作する。近作では、視点の重なりや次元の行き来を観客に意識させるような大型の体験型インスタレーションを、絵画や立体、映像、サウンド、VR、演劇的な演出といった様々なメディアを駆使しながら表現してきた。冨安は、画中画などの絵画の持つ構造に強い関心があり、特に最近の作品では、入れ子構造を持つ絵画が重要なオブジェクトとなったインスタレーションを数多く発表している。現代社会において見過ごされがちな、不確かで曖昧なものを拾い上げ、観客がそのなかで次元の重なりや俯瞰的視座を体感できるような構造を模索している。

主な発表歴
2023
個展「影にのぞむ」原爆の図 丸木美術館(埼玉)
2022
瀬戸内国際芸術祭2022、豊島(香川)
2021–22
個展「アペルト15 冨安由真 The Pale Horse」金沢21世紀美術館(石川)
2021
個展、KAAT EXHIBITION 2020「冨安由真展 漂泊する幻影」KAAT神奈川芸術劇場
2018
個展、第12回 shiseido art egg「冨安由真展 くりかえしみるゆめ Obsessed With Dreams」資生堂ギャラリー(東京)
  • 《The Doom》 2021
  • Photo: 西野正将
  • Courtesy of Art Front Gallery.