アーティスト
自他の身体から生まれる違和感やコミュニケーションの不均衡、そこに生じるセクシャリティやジェンダーをめぐる問い、それらを「演じること」を通じて考察する映像やパフォーマンスを制作する百瀬文。近年では「セラピーパフォーマンス」と銘打ち、東洋医学に基づく鍼治療を取り入れたパフォーマンスをはじめ、ケアと演劇的体験が両立する作品も開拓している。
現代美術展では、愛知県美術館に収蔵された近年の代表作《Jokanaan》の展示上映を予定している。
パフォーミングアーツ公演では新作を発表する。接触がタブーとなったコロナ禍において、ケアする者とされる者、施術者と患者、健常者と障害者といった、近代的な価値観によって分離された関係を超越し、欲望の根源に触れるセラピー/パフォーマンスの創作を試みる。
- 主な作品発表・受賞歴
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- 2021
- 『鍼を打つ』シアターコモンズ’21、東京
- 2021
- 『I.C.A.N.S.E.E.Y.O.U』パフォーマンスフェスティバルZIPPED、東京
- 2016
- 「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」森美術館、東京
- 2015
- 「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋──日本と韓国の作家たち」国立新美術館、東京
- 2014
- 個展「サンプルボイス」横浜美術館アートギャラリー1、神奈川

- 《Jokanaan》 2019
- 愛知県美術館蔵
公演情報
新作・世界初演
体験型パフォーマンス

- 《Social Dance》 2019
- 大阪中之島美術館蔵