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LEARNINGラーニング

(募集終了)「"ほの国"を知るためのプロジェクト」ワークショップの参加者を募集します!

  • 2022年5月23日

ラーニング・プログラムのリサーチのひとつである『"ほの国"を知るためのプロジェクト』では、2022年6月から約一ヶ月半、豊橋市多米にある豊橋市民俗資料収蔵室にて作品を制作することになりました。
本プロジェクトのリサーチリーダーである井上唯(アーティスト)が、東三河で出会った素材や技術を使ったものづくりワークショップを行います。

豊橋市民俗資料収蔵室.JPG

「結びかざりを作ろう」
大昔から人々は、木のつるや繊維、動物の皮などを紐にして、狩りの道具、住居、衣服づくりに「結び」の手法を用いてきました。また、「結び」を目印や合図として使ったり、文字がない時代には記憶や記録のために使ったりもしました。そして次第に、装飾を兼ねた多種多様な結びが考案されていきます。豊橋の鬼祭りの、鬼たちの胴体に巻かれた太い紐による複雑で美しい結びも長い年月の間に変化しながら、受け継がれてきたものだそうです。
今回は、そうした「結ぶ」という手法を学びながら、用途はよくわからないけれどなんだか愛らしいユニークな結びかざりを作ります。身の回りの土地にある石や枝などの素材を拾い集めて、文様を描くように紐で結んでいくことで、自分なりの結びかざりを作ってみましょう。

日時|2022年6月11日(土) 13時から16時まで
場所|豊橋市民俗資料収蔵室 (愛知県豊橋市多米町滝ノ谷34-1-1  市電「豊橋駅前」より「赤岩口」下車、豊鉄バス飯村岩崎線乗り換え 61系統「民俗資料収蔵室前」下車、徒歩1分)
定員|15名(要申込み)
年齢|10歳以上
持ち物| ハサミ、ペン、セロテープ
    作る材料にしたいモノがあれば持参(会場にも用意していますのでなくても大丈夫です)
    ・結ぶ素材(紐・リボン・ロープなど、ある程度太さがあるもの方が結びやすいです)
    ・結びの支持体にしたいもの、石・木の枝・容器など、なんでもOK

結び_IMG_0036.jpeg


「切り絵のような"ざぜち"を作ろう」
豊橋市民俗資料収蔵室には、東三河地域で収集された様々な道具が展示されています。
道具には、その土地と人との関わり方や、人々の知恵や工夫が込められています。そこで、自分が気になった道具をじっくり観察し、用途や使い方を想像しながら図案化し、白い半紙を切り抜いてオリジナルの"ざぜち"を作ってみませんか?

※"ざぜち"とは、奥三河の花祭の祭祀に使われている白い半紙に絵型を切り抜いたもの。祭祀の空間に張った注連縄(しめなわ)に飾る。絵型は地区によって違いがあるが、駒形(馬)、灯籠、鳥居、社、月光日光、禰宜巫女、おかめ、日の出、宝珠、蕪など。

日時|2022年7月2日(土) 13時から16時まで
場所|豊橋市民俗資料収蔵室(愛知県豊橋市多米町滝ノ谷34-1-1 市電「豊橋駅前」より「赤岩口」下車、豊鉄バス飯村岩崎線乗り換え 61系統「民俗資料収蔵室前」下車、徒歩1分)
定員|10人(要申込み)
年齢|10歳以上(カッターを使用するので使い慣れていない子どもの参加は保護者同伴でお願いします。)
持ち物|鉛筆、消しゴム、カッター(デザインカッターなど鋭角の刃が望ましい)、画板または画板の代わりになる板(A4サイズ以上)、定規(かな定規が望ましい)

ざせち.png

申込み方法
画面下にある「申込み受付中」ボタンから、申込みフォームに入力してお申込みください。
申込フォームの「その他コメント」の欄に、「年齢」と「参加を希望するワークショップの名前」(「結びかざりを作ろう」、「切り絵のような"ざぜち"を作ろう」)をご記入ください。

【申込み締切】
「結びかざりを作ろう」|2022年6月8日(水)正午
※参加の可否は、6月10日(金)までにメールでご連絡します。
募集は終了しました
たくさんのお申込みありがとうございます

「切り絵のような"ざぜち"を作ろう」|2022年6月29日(水)正午
※参加の可否は、7月1日(金)までにメールでご連絡します。
募集は終了しました
たくさんのお申込みありがとうございます

〇活動中の様子を写真や動画によって記録します記録した写真や動画はご本人の同意のもと、国際芸術祭「あいち2022」の広報物や報告書等で使用する場合があります
〇活動にあたっては、参加者を被保険者とした団体傷害保険に、国際芸術祭「あいち」組織委員会において加入します

協力
豊橋市美術博物館

『"ほの国"を知るためのプロジェクト』リサーチリーダー
井上唯(いのうえゆい)プロフィール
愛知県豊橋市生まれ、滋賀県在住。
自然と関わるなかで生み出されてきた人間の営みや知恵にワクワクし、そこから学びつつ新たな視点で捉えていくことで、この世界の仕組みや目に見えない繋がりを"モノ"を介して想起させるような光景をつくり出したいと考えている。普段の暮らしの中で様々なモノを収集したり、それらを使って、作ったり、繕ったり、遊んだりと、素材と対話しながら手を動かしていくことを軸に<生活>と地続きにある<制作>の在り方を模索している。主な展覧会:「Soft Territory かかわりのあわい」2021 滋賀県立美術館、「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017」(神奈川)、「SOKO LABO/瀬戸内国際芸術祭2016」(香川)など。 https://yui-inoue.com/about-me/

『"ほの国"を知るためのプロジェクト』
豊橋市出身の美術家・井上唯は、国際芸術祭「あいち 2022」のラーニングプログラムにて『"ほの国"を知るためのプロジェクト』を実施しています。井上がリサーチリーダーとなり有志のメンバーとともに取り組む本プロジェクトは、井上自身の出身地 "ほの国"=東三河地方でのリサーチを通して、かつて人、文化、モノがダイナミックに行き交っていた海や川に焦点をあてつつ、この地域の気候風土、そこから育まれてきた風景や人々の営みを大きな繋がりのなかで捉えていくことで、私たちのルーツやこの世界の在り方を探っていくものです。"ほの国"にある資源(知恵、技法、素材、民話、文様など)を収集・活用し、土地の物語を含んだ新たな「交易品」を作りだし、「あいち2022」会期中に、愛知芸術文化センターで展示やワークショップを行います。

プロジェクトに関するお問い合わせ先
https://aichitriennale.jp/2022/contact/index.html