アーティスト

沖潤子Oki Junko

  • 1963年埼玉県生まれ。神奈川県拠点。

生命の痕跡を刻み込む作業として布に針目を重ねた作品を制作。下絵を描く事なしに直接布に刺していく独自の文様は、シンプルな技法でありながら「刺繍」という認識を裏切り、観る者の根源的な感覚を目覚めさせる。古い布や道具が経てきた時間、またその物語の積み重なりに、彼女自身の時間の堆積をも刻み込み紡ぎ上げることで、新たな生と偶然性を孕んだ作品を生み出す。存在してきたすべてのもの、過ぎ去ったが確かにあった時間。いくつもの時間の層を重ねることで、違う風景を見つけることが制作の核にある。

主な発表歴
2022
個展「沖潤子 さらけでるもの」神奈川県立近代美術館鎌倉別館
2021
GO FOR KOGEI 2021「特別展Ⅰ工芸的な美しさの行方 工芸、現代アート、アール・ブリュット」那谷寺(石川)
2020
個展「anthology」山口県立萩美術館・浦上記念館
2017
個展「月と蛹」資生堂ギャラリー(東京)
2016
「コレクション展1 Nous ぬう」金沢21世紀美術館(石川)
  • 《anthology》 2023
  • FUJI TEXTILE WEEK
  • Photo by Kenryou Gu