展示・公演等
ハイブ・アース
Hive Earth
- 現代美術
- ラーニング
- 愛知県陶磁美術館
展示情報
作品解説
瀬戸の版築プロジェクト「凸と凹」
ガーナを拠点に活動するハイブ・アースは、アートとデザイン、そして環境に配慮した建築の融合に取り組むスタジオです。土を突き固めて壁や基礎をつくる「版築」という技法を主に用いながら、その土地の素材で生み出すサステナブルな空間やオブジェには、土がもつ多様な質感や色調、触感が活かされ、自然な美しさが表れています。また、ワークショップやコラボレーションを通じて、地域社会が自然素材に触れ、生活様式としてのサステナブルなデザインや芸術に対する理解を深められるよう支援しています。
「あいち2025」では、ラーニングと協働して《瀬戸の版築プロジェクト「凸と凹」》を実施します。ハイブ・アースが主に版築のテクニカルサポートを務め、ラーニングチームが設計と制作作業を担い、版築と土をテーマにした展示物を愛知県陶磁美術館の敷地2か所に設置しています。つくるとこ 陶芸館の中庭の「凸」は、同館の日常的な活動をバックヤードから眺めるためにつくられた版築のスタンド席です。デザインあいち前の「凹」は、「凸」をかたち作る土を確保するために掘られた穴そのもので、「凸と凹」は表裏一体の関係にあります。また作品の一部には、瀬戸少年院の少年たちが手がけた版築ブロックを組み込んでいます。芸術祭の会期後、「凸」は解体され、「凹」に埋め戻されます。
土を掘って、動かし、突き固め、元の場所に埋め戻すというプリミティブな一連の行為を通じて、人間の営みが環境に与える影響について改めて考えることができるプロジェクトです。
会場
愛知県陶磁美術館
つくるとこ 陶芸館、芝生広場
プロフィール
- 2017年アクラ(ガーナ)結成。アクラ(ガーナ)拠点。
ハイブ・アースは、アートとデザイン、そして環境に配慮した建築の融合に取り組むスタジオ。ガーナを拠点に、版築など環境に負荷をかけない地元の素材や技法を用いて、サステナブルな空間やオブジェを生み出すことを専らとしている。その作品は、土が持つ多様な質感、色調、触感を活かし、その自然な美しさを称えるものとなっている。伝統と革新を両輪として、古代の建築技術が持つ芸術的な可能性を探求し、環境と調和する機能的な構造物や彫刻作品を発表。その作品は、観る者にアートと建築とエコロジーの関係性を再考させる力を持っている。ワークショップやコラボレーションを通じて、地域社会が地球の生み出す素材に触れ、芸術として、また生活様式としての「持続可能なデザイン」に対する理解を深められるよう支援している。「あいち2025」ではラーニングとのコラボレーションで版築のプロジェクトを実施予定。ハイブ・アースは主に版築のテクニカルサポートを務める。
- 主な発表歴
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- 2023–24
- 第2回シャルジャ建築トリエンナーレ、アル・カシミヤ・スクール(アラブ首長国連邦)
- 《Eta’Dan Wall for Sharjah Archietecture Triennal》 2023
- Photo: Sharjah Architectural Triennial
