アーティスト

ローリー・アンダーソン & 黄心健(ホアン・シンチェン)Laurie Anderson & Huang Hsin-Chien

本展で展示する《トゥー・ザ・ムーン》は、両アーティストによるコラボレーションの最新作。デンマークのルイジアナ近代美術館による委嘱作品で、来場者はVRで作品を体験した。没入型のインスタレーションにVRが組み込まれた本展で展示されるバージョンは、2019年にマンチェスター国際フェスティバルで初めて発表された。

ローリー・アンダーソン

  • 1947年シカゴ(米国)生まれ。
  • ニューヨーク(米国)拠点。

パフォーマー、演奏家、作曲家、作家、映画監督、ビジュアル・アーティストといった多彩な顔を持つアーティスト。1970年代よりコンセプチュアル・アート等に触発を受け、美術、劇場、実験音楽、テクノロジーなど多領域で活動を行う。言語、音声、身体表現とテクノロジーの関係性に着目したパフォーマンスを次々と展開。「オー・スーパーマン」(1981)以降の長い経歴には、「ホーム・オブ・ザ・ブレイヴ」(1986年)や「ライフ・オン・ア・ストリング」(2002年)が含まれる。日本へは1984年に初来日し、東京と大阪で公演を行う。2002年には《トゥー・ザ・ムーン》につながるNASA初のアーティスト・イン・レジデンス、2005年愛知県で開催の世界博「愛・地球博」では、委嘱インスタレーション作品《WALK》やパフォーマンス作品《10枚のポストカード》の上演。さらに同年、NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]にて日本での初個展「時間の記録」も開催。最新の大規模個展はスミソニアン/ハーシュホーン美術館(2022年、ワシントンD.C.)での「The Weather」。

黃心健(ホアン・シンチェン)

  • 1966年台北(台湾)生まれ。
  • 台北(台湾)拠点。

アート、デザイン、エンジニアリング、電子ゲームの素養を積んだニューメディア・クリエイター。大規模で領域横断的なインタラクション、パフォーマンス、機械的な装置、アルゴリズム計算、そしてビデオ・インスタレーションなどのプロジェクトを手がける。国立台湾師範大学設計学部の教授を務める傍ら、学際的な共同教育STEAMや出版にも力を注ぐ。2005年愛知県で開催の「愛・地球博」万博プロジェクトや《トゥー・ザ・ムーン》など、ローリー・アンダーソンと数々のコラボレーションを実現してきた。黄の作品は、ヴェネチア映画祭、カンヌ映画祭、台北市立美術館、国立台湾美術館、上海ビエンナーレ、ヴェネチア・ビエンナーレ、ニューヨーク近代美術館、アルスエレクトロニカ・フェスティバルなど、世界各地のギャラリー、美術館、国際芸術祭で展示公開されている。

  • マンチェスター・インターナショナル・フェスティバルでの展示風景
  • Photo: Michael Pollard