今、を生き抜くアートのちから

ARTISTSアーティスト

ラビア・ムルエRabih Mroué

  • 1967年ベイルート(レバノン)生まれ。
  • ベルリン(ドイツ)拠点。

AC58

レバノン出身で、ベルリンを拠点に活動するアーティスト、ラビア・ムルエ。過去30年にわたり、中東アラブ世界の混迷と歴史の空白をラディカルに批評する作家の一人として、数多くの舞台作品やレクチャーパフォーマンス、映像作品等を発表し続けてきた。共同体の歴史と個人の物語、虚構と現実の境界線上で戯れる作品群は、これまでドクメンタ13やミュンヘン・カンマーシュピーレをはじめ、世界の主要な国際展や劇場、美術館で制作・発表され、また日本でも2004年の初来日以来、『BIOKHRAPHIA-ビオハラフィア』(2002年)、『これがぜんぶエイプリルフールだったなら、とナンシーは』(2007年)、『歓喜の歌』(2015年)などの代表作とともに6度の来日公演を重ねている。

ムルエは今回、「あいち2022」のテーマに応答し、パフォーマンス・アート史を題材にした代表作『表象なんかこわくない(Who’s Afraid of Representation?)』(2005年、ベイルート初演)を17年の時を経てアップデート上演する。シンプルな舞台上では、パフォーマンス・アート史の文献を開くパフォーマーが、そのページを綴った伝説的パフォーマンス・アーティスト、例えばヴァリー・エクスポート、マリーナ・アブラモヴィッチ、クリス・バーデンらになり代わって語り始める。だが、ボディ・アート史に残る自傷的アクションを語るはずの言葉は、1975年から15年間続いたレバノン内戦に絡め取られていき、どこまでがアーティスト本人の手によるテキストか、判然としない。そこにムルエは、2002年に実際にベイルートで起こった大量殺人事件の犯人の語りを併置していく。史実では交わることのなかったパフォーマンス・アート史とレバノン現代史が、皮肉にも暴力を媒介にフィクショナルに交差する「歴史の再演/リエナクトメント」を前に、私たちは震撼せずにはいられない。

主な作品発表・受賞歴
2019
『Borborygmus』Home Works Forum 8、ベイルート(レバノン)
2012
ドクメンタ(13)、カッセル(ドイツ)
2009
『フォト・ロマンス』アヴィニョン演劇祭、アヴィニョン(フランス)
2007
『これがぜんぶエイプリルフールだったなら、とナンシーは』東京国際芸術祭、東京
2002
『BIOKHRAPHIA-ビオハラフィア』、ベイルート(レバノン)

公演情報

『表象なんかこわくない』

演劇

AC58

  • 『Who’s Afraid of Representation?(表象なんかこわくない)』 2005
  • Photo: Houssam Mchaiemch
日時
10月2日()17:00
10月4日()19:00

◆= 託児サービスあり

◎= 終演後にポストトークあり
登壇:ラビア・ムルエ、相馬千秋(国際芸術祭「あいち2022」キュレーター)

上演時間
60分
上演言語
アラビア語(日本語・英語字幕)
チケット料金
一般 3,000円
U25 2,000円

・当日券は、一般・U25一律で、+500円となります。

注意事項
未就学児入場不可
託児サービス
利用料:
児童1人につき、1,000円
対象:
3歳から就学前までの児童
詳細はこちら
会場・アクセス
愛知県芸術劇場 小ホール (B1)
  • 東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩5分
  • 瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩5分
公演パンフレット
公演終了後に公開

関連情報

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  • Photo: Houssam Mchaiemch
  • Photo: Houssam Mchaiemch