アーティスト

ローマン・オンダックRoman Ondak

  • 1966年ジリナ(スロバキア)生まれ。
  • ブラチスラヴァ(スロバキア)拠点。

ローマン・オンダックがつくり出す空間では、日常の様々な出来事が人類学的調査のように配置され、普段は意識することのない日々のルールや社会に対しての違和感が示される。彼にとって空間とは、物質的な存在に限られず、社会的な規範、区分、規制、そして人々の理解や認識によって形成されるものだという。客観的でも同時的でもないわたしたちの知覚は常に、知識、感情、興味に浸され、とりわけ記憶の影響を大きく受ける。すなわち空間は静的ではなく、動的な時間を通して定義され、本質的には物理的な存在にとどまらない時間的なものとなる。その空間は常に時間の中に存在し、変化や変容を経て、記憶そのものが空間固有のアイデンティティを構築する。オンダック作品の多くは、そのような流動的な時間や記憶という視点を交え、空間そのものを扱っている。

  • 《事象の地平面(Event Horizon)》 2016
  • オールボー近代美術館蔵 Photo: Andy Keate
  • Courtesy of the artist and Kunsten Museum of Modern Art Aalborg