Living Coral / 16-1546 / 商店街
Living Coral / 16-1546 / 店

  • あいちトリエンナーレ2019の展示風景
    《Living Coral / 16-1546 / 商店街》2019
    《Living Coral / 16-1546 / 店》2019
    Photo: Takeshi Hirabayashi
S06

円頓寺商店街と円頓寺本町商店街にかかるアーケードに、特徴的な無数のロープがかかっています。このロープは、60年以上の伝統を誇る「円頓寺七夕まつり」で、住民が作った飾りを吊るすために用いられるものです。作家はこのロープの存在に着目し、今回のあいちトリエンナーレの新作として、ピンク色のロープと交換してみせました。ピンク色には、色見本で知られるPANTONE社が選んだ2019年のテーマカラーである珊瑚色(コードナンバー:16-1546)を採用しています。もし街中で、同じピンク色の袋を持っている人を見かけたら、実はそれも作家による作品です。両商店街のお店に協力を仰ぎ、それぞれの商店で普段使われている買い物袋を、珊瑚色のものへと交換しました。袋にはその店の特徴が、作家によってドローイングで描かれています。街の風景の何気ない
フレームに手を加えることによって、その土地で見過ごされていた物のやり取りや、人との繋がりを可視化して来場者に気付かせるという手法は、本作家ならではのものと言えます。

アイシェ・エルクメン

  • 1949年イスタンブール(トルコ)生まれ
  • ベルリン(ドイツ)拠点
  • Photo: Serdar Tanyeli/Istanbul


その場所に秘められた文脈を読み解き、ものを一時的に移動するなどシンプルな仕掛けを施して作品化することに長けている。ミュンスター彫刻プロジェクト2017では、商業地区と工業地区を分断している運河に水上輸送用のコンテナを沈めることで、水の上という「普段は越えることのできない溝」を観客が歩いて渡れる状況を生み出した。また2011年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレでは、すぐ脇の水路からポンプで海水を汲み上げ、展示空間内に設置された水道管を用い「水の都」の水を濾過した。紛争地域で飲料水を確保するために開発されたドイツの浄化技術を使用しており、内と外、海水と浄水、国家間の技術の格差などを意識させるものであった。

主な作品発表・受賞歴

2017 ミュンスター彫刻プロジェクト2017、ミュンスター(ドイツ)
2016 東アジア文化都市2016奈良市「古都祝奈良」西大寺、奈良
2011 第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ、トルコ館、ヴェネツィア(イタリア)

地図

円頓寺商店街・円頓寺本町商店街アーケード

所在地

〒451-0042
愛知県名古屋市西区那古野1丁目〜2丁目

開館時間

12:00-20:00(金曜は21:00まで)

休館日

月曜日(祝休日は除く)

アクセス

・地下鉄桜通線・鶴舞線「丸の内」駅下車 徒歩7分
・地下鉄桜通線「国際センター」駅下車 徒歩9分
・JR・名鉄・地下鉄「名古屋」駅下車 徒歩8分

問い合わせ

052-971-6111