飯田洋服店

  • あいちトリエンナーレ2019の展示風景
    《飯田洋服店》2019
    Photo: Takeshi Hirabayashi
S09

この会場には、誰かのものと思われる使い込まれた道具類やスーツ生地が展示されています。壁面には、作品タイトルにもなっている「飯田洋服店」の文字が見えます。そして飾られた写真には、スーツ生地が掛かったラックが運ばれている様子が写っています。これらの道具類やスーツ生地は、ここから約200mほど西へ離れた「飯田洋服店」から移動してきました。先代の店主がスーツを仕立てるときに、実際に使っていたものがここに展示してあります。元々これらが置いてあった場所には、その空白を示すかのように、透明なアクリル板で作られた「飯田洋服店」の看板や陳列ケース、ラックなどが設置されています。物を移動させ、その不在を意識させる一連の行為によって、存在と不在の間にある物語を描き出す作品と言えるでしょう。

越後正志

  • 1982年富山県生まれ
  • 香川県/富山県拠点


武蔵野美術大学で建築を学んだ後、イギリス、オランダ、ベルギーなどヨーロッパ各地で、主にインスタレーションを制作する。作品制作の際には、展示する場所に赴き、その土地でものを集め、展示会場に並べ、展覧会終了後にもとの場所に戻すという手続きを踏む。ものの移動と作家としての自身の移動が重ね合わされ、純粋な場所の移動をもって作品化するという手法のシンプルさと、実際のインスタレーションの建築的なスケール感が魅力になっている。近年は、映像や鋳造、音声など、用いる技法の幅を広げており、地域との関係を紡ぐことに重点を置いた作品もある。いずれも、接点を持つことができた個人との関係を起点にしている点が特徴である。

主な作品発表・受賞歴

2018 個展「中国製造」的|芸術中心、北京(中国)
2017 個展「抜け穴」ギャラリー無量、富山
2016 「バラ」ポートランド(米国)

地図

那古野二丁目長屋

所在地

〒451-0042
愛知県名古屋市西区那古野2丁目5-6

開館時間

12:00-20:00(金曜は21:00まで)
入館は閉館の15分前まで

休館日

月曜日(祝休日は除く)

アクセス

・地下鉄桜通線・鶴舞線「丸の内」駅下車 徒歩12分
・地下鉄桜通線「国際センター」駅下車 徒歩8分
・名古屋駅より徒歩11分

問い合わせ

052-971-6111